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こんにちは。市民生活環境部長の松本です。
立春を過ぎましたが、まだまだ余寒厳しい日々が続きます。防寒対策や手洗いうがいなど、体調管理には十分ご注意ください。
さて、今回は令和6年2月17日(土曜日)に行う「令和5年度高槻市男女共同参画フォーラム」をご紹介します。
男女共同参画フォーラムは、男女が社会の対等な構成員として、性別に関わりなく、その個性と能力を十分に発揮することができる男女共同参画社会を実現することを目的として、毎年行っているイベントです。
このイベントは、高槻市と男女共同参画センター登録団体や有志の手によって、企画・運営が行われており、皆さんで話し合いながら、テーマや内容を決め、準備を進めてまいりました。
平成8年から続いているイベントで、当初は「女と男の集い」という名でスタートしましたが、名称の変遷を経て今年で28年目を迎えます。
本フォーラムでは、作家の佐倉智美さんをお迎えし、「アニメの中のジェンダーを読み解く」をテーマにご講演いただきます。
多くの方が、子どものころから、または大人になってからも、アニメを見て楽しんだり、感動したりした経験があるかと思います。日本のアニメは世界的にも評価が高く、一つのジャンルにとどまらず、幅広いテーマや奥深い物語を持つ作品も珍しくありません。その中で描かれる多種多様なキャラクターが織りなす描写に視聴者は心惹かれるのではないでしょうか。
そのようなアニメの中には、いわゆる「男らしさ」や「女らしさ」にとらわれず、各々の個性を発揮したキャラクターがその活躍を見せてくれます。それらのアニメからは、現実の世界にも通じるジェンダー(社会的・文化的に形成された性差)にとらわれない様々な生き方のヒントを得られるのではないでしょうか。あらゆる世代の方に昨今のアニメ事情を楽しんでもらいながら、ジェンダーについて考えるきっかけとなればと思います。
講師の佐倉さんは、アニメなどポピュラーカルチャーへの造詣も深く、大学で講師としてジェンダー論についての講義を行う傍らコラムや出版などの執筆活動もされています。また、各自治体においてもジェンダー論の講演を多数行っておられ、身近なアニメをどのような切り口でお話し頂けるのか、当日が楽しみです。
現在、参加を受け付けていますので、多くの皆様にお申し込みいただけたらと思います。
※令和5年度男女共同参画フォーラムは終了しました。多数のご参加をありがとうございました。
会場では、先にご紹介した男女共同参画センターの登録団体の活動を紹介するパネル展も開催しています。各登録団体が、様々な分野で男女共同参画に関する活動を行っており、楽しみながらも精力的に活動をされている様子を、わかりやすくお伝えしています。
また、男性の家事・育児参加の促進に向けて、家事や育児を楽しむお父さんお母さん、おじいちゃんおばあちゃんとお子さん、お孫さんの写真を募集した「誰もが楽しく家事・育児フォトコンテスト」の人気投票を行っています。応募のあった写真は、いずれも家事育児に奮闘しながら、それでいて幸せそうな家族の写真ばかりで、思わず笑顔にさせてくれるものばかりです。
このパネル展とフォトコンテストはフォーラム当日だけでなく、男女共同参画センター(クロスパル高槻4階)において、下記の日程で行っておりますので、ぜひ、足をお運びください。
※令和5年度パネル展・フォトコンテストは終了しました。多数のご参加をありがとうございました。
<スケジュール>
〇パネル展
令和6年2月18日(日曜日)から2月29日(木曜日)
〇フォトコンテスト
令和6年2月15日(木曜日)から2月16日(金曜日)
(令和6年2月14日(水曜日)までは高槻市役所総合センター1階南側通路で開催)
近年、男女がともに家庭や職場、地域社会などの分野において活躍できる環境が整いつつあるものの、依然として、固定的な性別役割分担意識、ジェンダーに関する無意識の思い込みや慣行は根強く残っています。このフォーラムが、ジェンダー平等の重要性を改めて認識する機会となり、男女共同参画社会の実現の一助となれば幸いです。
松本 憲道
1970年(昭和45年)生まれ。高槻市民。2021年(令和3年)4月から現職。