本文
こんにちは。市民生活環境部長の松本です。
秋の気配も日に日に深まってきています。皆さまには新型コロナウイルス感染予防に加え、気候の変化で体調を崩されないよう、ご自愛いただければと思います。
さて今回は、6月から市役所1階に新たに設置しご好評をいただいています「おくやみコーナー」についてご紹介します。「おくやみコーナー」はその名のとおり、ご遺族の不安や負担を少しでも軽減するために、家族が亡くなった後の手続きを案内する窓口です。
超高齢社会となった我が国は、「多死社会」でもあります。本市でもその傾向は強く、平成14年に2,200件だった年間死亡件数は、令和3年には3,677件と、20年で約1.6倍にもなっています。
いわゆる「団塊の世代」が75歳以上の世代となりつつある現在、高齢化率が高い水準で維持されています。それに伴い、身近な方が亡くなった場合の手続きを行う機会も増えていくことと思います。また長寿化により、手続きを行う方の高齢化も進む中、手続きの負担を軽減できるような仕組みを作っていくことが重要な課題でした。
死亡に伴い必要となる手続きは、亡くなられた方の年齢、加入している健康保険の種類、障がい者手帳など各種手帳の取得の有無など、一人一人の状況によって異なり、これまで、「市役所に来たが、どの窓口にいけば良いかわからない」というお声をいただくことがありました。
そのような状況の改善を図り、家族を亡くした遺族の負担を軽減するための方策として市役所1階の市民課、長寿介護課、税制課の3か所に開設したのが、「おくやみコーナー」です。
「おくやみコーナー」では、来庁されたご遺族が、亡くなられた方の年齢、健康保険の種類など全17項目の簡単な質問について、タブレット端末で回答していただくことで、必要な手続き・担当窓口を案内しますので、漏れなく、迷わずに手続きを行うことができます。
また、案内と同時に、それぞれの手続きに必要な書類を氏名等が入った状態で印刷してお渡ししますので、何度も住所や名前を書く必要がありません。さらに窓口を3か所設置していることから、予約も不要で、お待たせすることがありません。
利用された方からは「必要な手続きがわかって安心した」「丁寧に説明してくれて助かった」といった声をいただいています。
丁寧なご案内に努めてまいりますので、おくやみコーナーをぜひご利用ください。
松本 憲道
1970年(昭和45年)生まれ。高槻市民。2021年(令和3年)4月から現職。