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皆さんこんにちは、健康福祉部長の根尾です。
5月8日から新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置付けが5類に変更されましたが、同ウイルスがなくなったわけではありませんので、もし感染したらどう対応するか、受診先のかかりつけ医や各種相談窓口などあらかじめ確認をして備えておきましょう。
さて、今回は、4月1日から八丁西町の新施設で診療を開始した「高槻島本夜間休日応急診療所」についてご紹介します。
3月25日の開所式の様子
応急診療所とは、地域の医療機関が診療を行っていない夜間や休日に、急な発熱やケガなどの軽症の患者に対して応急手当などを行う初期救急医療機関です。薬は原則、1日分の処方になります。事前予約は不要で、原則、窓口の受付順でご案内していますが、症状の重症度によっては、診療の順番が変わることがあります。
施設の外観
1階待合ホール
2階待合ホール
まず、1階に感染症の専用エリアを設置しました。出入口付近で感染症の疑いがあるかどうかの聞き取りを行い、疑いのある患者は、一般の患者と動線を分けた専用エリアに案内します。
次に、システムを電子化することで、これまでよりも受診しやすい環境づくりを行いました。具体的には、リアルタイムの待ち人数をインターネット上で確認できるようにしたことで、混雑状況が把握できるようになりました。また、電子カルテの導入により、受付から診察、処方までの業務を効率化。できる限り短い待ち時間でご案内できるよう努めています。
さらに、50台の敷地内駐車場を備え、公共施設としては全国的にも珍しい、駐車券やゲートのない駐車システム(出入口に設置したカメラによる車番認証)を導入することで、近隣の渋滞緩和に配慮するとともに、救急車などがスムーズに出入りできるようになっています。
感染症エリア出入口 駐車場システム
全国的に小児科医の確保が困難な中、同応急診療所は大阪医科薬科大学や高槻市医師会などのご協力により、小児科の診療体制を確保しています。
2階の小児科エリアはお子さんや付き添いのご家族が安心して受診できるよう、診察室を明るく、優しい雰囲気の内装としたほか、新たに授乳室を設置しました。また、待合スペースには大きな窓があり外の様子がよく見えます。駐車中の市営バスや、時間によっては特急電車も見えますので、お子さんの不安の軽減になるのではと思っています。
なお、症状が悪化した場合にも対応できるよう関係病院と連携できる体制を整えていますので、ご安心ください。
小児科診察室
小児科診察室 授乳室
2階待合ホールから見える市営バスと通過する特急電車
高槻島本夜間休日応急診療所のように365日体制で夜間から早朝にかけて内科、小児科、外科、休日は歯科を診療する施設は関西でも数少なく、皆さんの大きな安全・安心につながっています。皆さんも普段から体調管理には十分に気を付けられていると思いますが、地域の医療機関が診療を行っていない夜間や休日に発熱やケガをしたときなどには、ぜひご利用ください。
根尾 俊昭
1965年(昭和40年)、大阪府生まれ。2020年(令和2年)4月から現職。趣味はドラマ・映画鑑賞。