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<資料確認>
【会長】
本日は委員全員で10名のところ、9名のご出席をいただいております。従いまして、高槻市特別職報酬等審議会規則第3条第2項の規定によりまして、本審議会は成立いたしております。次に、本日の傍聴希望者はいかがでしょうか。
【事務局】
現在のところ傍聴の希望はございません。
【会長】
それでは、次第に沿って会議を進めて参りたいと思います。次第の2でございます。市議会議員の議員報酬の額並びに市長及び副市長の給料の額についてを議題といたします。事務局、説明をお願いします。
【事務局】
<資料について説明>
【会長】
それでは、委員の皆様からのご意見をお聞きしたいと思います。前回までの議論等も踏まえまして、忌憚のないご意見等をいただきたいと思います。いかがでしょうか。
【委員】
前回までの議論、国の状況、本市の財政状況等を考えると、市長等の報酬を引き上げてもいいのではないかとも思いますが、物価上昇等で市民が困っている中で、市長等の報酬を引き上げるというのは、市民からの理解が得られないだろうと思いますので、現状維持がいいのではないかと思います。
【委員】
特別職の報酬改定については、現状維持という考え方、物価高騰や市の財政状況を理由に引き上げるという考え方、それから、それとは反対に引き下げるべきだという考え方の3つの考え方がありますが、今回については、引き下げる理由はないと思いますので、現状維持か引き上げかのどちらかになるかと思っています。そこで、市の財政状況をどのように見るかというのがポイントとなるかと思いますが、現状では、他市と比べて市債残高も少なく、良好な財政状況であることから引き上げが妥当との判断ができる一方で、公共施設等の老朽化や南海トラフ等の自然災害等を考慮すると、今引き上げをするのは妥当ではないという判断もできます。また、前回までの議論の中で、市長の職務内容に対して報酬が低いのではないかという意見もありましたが、全国中核市における特別職の報酬の状況を見てみると、市長以外の特別職は全国中核市の平均額を超えていますが、市長だけが平均額を下回っている状況です。しかし、近畿や府内での比較を見てみると、市長の報酬額も上位に位置しています。このように、市の財政や物価の状況等を見ると、引き上げというのも十分に考えられますが、私の考えとしては、今回は現状維持としておいて、本審議会は過去はあまり開催されていなかったようですが、今後は2年なり3年なりのタイムスパンで開催し、再度検討するということでいいのではないかと思います。
【委員】
引き上げや引き下げといったこととは違いますが、市長が、これまで12年間にわたって給料を10%カットされていましたが、説明を聞いてもその必要性がよくわからなかったので、今後は特例減額をしない方がわかりやすくていいのではないかと思いました。それから、祝日や日曜日に行われる催し物等に市長や議員が出席することが多いかと思いますが、特別職には休日手当等の報酬はないので、そういったことも考慮した上で、今後、報酬額を検討していくのがいいのではないかと思います。最後に、議員の政務活動費については、もう少し明確にしておいたほうがいいのではないかと思いました。
【委員】
市の財政状況には問題はないですし、特別職はよく活動されているということも事実だと思います。また、物価の高騰もありますので、本来であれば、報酬を上げるというのも可能かと思いますが、社会状況や一般職の給料との比較などを考えますと、今の段階で報酬を上げるというのは難しいかと思います。今後、増額改定の人事院勧告も続いていくのではないかと思いますので、そういった状況も見ながら、何年後かには、引き上げの議論をしてもいいのではないかと思います。ただ、今回に関しては、現状維持がいいのではないかと思います。
【委員】
市長が12年間ご尽力されてきて、高槻市はさらに発展したと思っています。市長のお力はもちろんのこと、議員の方々の協力もあったからこそ、ここまで発展したのだと思いますので、それを考えると、報酬を引き上げるべきかもしれませんが、市民感情は大事にしないといけませんし、今、社会状況は激動の時期ですので、現状維持が妥当かと思います。
【委員】
私も皆さんと同じ意見です。現状維持がいいのではないかと思います。また、特例減額については必要ないと思いますので、現在の報酬額を受け取ってもらえたらと思います。
【委員】
私の意見も皆さんの意見と一致しておりまして、先を見据えた上で、現状維持が妥当だと思います。また、今後の状況を見て、改めて検討する必要があると考えています。
【委員】
私も現状維持が妥当だと思っています。先ほど市長だけが平均よりも低いという話がありましたが、市長は市のトップで各組織を統括する立場ですので、他の方がそのまま現状維持ということであれば、市長だけ引き上げるのは適当ではないと思います。それから、市長が、ご自身の判断で、3期にわたって給料を引き下げていましたが、これは市民の1人として考えたときに、市の財政状況に鑑みてという説明がありましたが、なぜ下げたのかというのがいま一つよくわかりませんでした。市長の政治的判断で下げられたとはいえ、審議会での議論の結果決まった内容を尊重していただきたいと思います。
【会長】
それでは、これまでの議論を踏まえまして、ここで一旦本審議会といたしまして、意見を取りまとめたいと思います。市長、副市長の給料額、また議員の報酬額ともに、現在の報酬額で据え置きが妥当だと思いますがいかがでしょうか。
【委員】
異議なし。
【会長】
それでは、本審議会の意見といたしまして、市長・副市長の給料額は据え置き、議員の報酬額も据え置きとさせていただきたいと思います。では、第4回の審議会に向けまして、市長への答申案をこれから作成していくこととなりますが、答申案の作成につきましては、私、会長に一任願えますでしょうか。
【委員】
異議なし。
【会長】
それではそのようにさせていただきます。それと、第1回の審議会において、本審議会の開催が今回29年ぶりということで、先ほどのご意見もございましたが、事務局にもその理由をお聞きし、今となっては開催されなかった理由も定かではないというふうにお話がございました。私といたしましては、社会情勢の変化を踏まえまして、特別職の報酬につきましては、例えば3年とか4年とか、あるいは5年でもいいのですが、一定の期間ごとに検証を加えまして、公正性等を担保していくべきではないかと思っております。これにつきましてもいかがでしょうか。
【委員】
異議なし。
【会長】
それでは、今後は定期的に開催していくということを答申案の中に盛り込んでいきたいと思います。それでは、次第の2、市議会議員の議員報酬の額並びに市長及び副市長の給料の額につきましては以上といたします。では次に次第の3、その他を議題といたします。事務局、何か説明がございますか。
【事務局】
<前回の議事録、次回の日程等について事務連絡>
【会長】
それでは、以上をもちまして、第3回高槻市特別職報酬等審議会を閉会とさせていただきます。年の瀬も押し迫りまして、本当にお忙しい中お集まりいただきまして、ありがとうございました。