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会議の名称 | 令和6年度第2回高槻市社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会 |
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会議の開催日時 |
令和6年7月24日(水曜日) 午後2時から |
会議の開催場所 |
高槻市役所 本館3階第2委員会室 |
事務局 (担当課) |
健康福祉部 長寿介護課 |
傍聴者数 |
6名 |
出席委員 |
板倉委員、金沢委員、川部委員、きよた委員、河野委員、薦田委員、高家委員、土井委員 |
議題 |
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配布資料 |
(資料1)高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画 令和5年度進捗状況 (資料2)令和5年度 地域包括支援センター運営状況 (参考資料1)高槻市社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会委員名簿 (参考資料2)事前意見及び回答 |
【事務局】
それでは、ただ今より、令和6年度 第2回 高槻市 社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を開催いたします。
(配布資料の確認)
【会長】
それでは、ただ今より、令和6年度 第2回 高槻市 社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を始めさせていただきます。
本日は、委員全員で11人のところ、8人の出席をいただいております。
高槻市社会福祉審議会条例第6条第3項の規定により、本分科会は成立しております。
なお、傍聴の希望がありますので、高槻市社会福祉審議会傍聴要領に基づき、傍聴を許可しております。本日は、会議の円滑な進行の観点から、委員の皆様のご質問、ご意見、並びに事務局側の答弁も簡潔にお願いします。
それでは、次第に沿って会議を進めます。事務局から説明をお願いします。
○事務局より資料説明
議事1
(資料1)高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画 令和5年度進捗状況
(参考資料2)事前意見及び回答
【会長】
ただいま事務局より、議事等の説明を受けました。
ここまでの説明に対して、ご質問、ご意見を頂戴したいと思います。
【委員】
スマホ講座について、実際に初級の講座に参加された方が、スマホについて分からないことがあり講座で聞こうと思ったが、初級講座だと最初から初歩的な動作説明が講座形式で始まり、個別に聞きたいことを質問しにくいとのことでした。スマホに関する個別の質問ができる相談会のようなことも検討していただきたいです。
また、チームオレンジの取組、虐待防止の取組や介護者同士の交流について、自然に介護者同士の交流が生まれていることは素晴らしいことだと思います。
介護者同士の交流はみんな必要としていることなのではないかと思います。介護者同士の交流は、自然な流れでできるものなので、強制はできないですが、このような取組があるということをお知らせすることはできると思います。お知らせをすることで、交流会の取組を参考にしたいという地域があれば、いい広がりが出るのではないかと思います。
あと虐待事案を見ていると、認知症やその初期段階であることに気づかないで、イライラしてしまい虐待に至ってしまうということがあるのではないかと思います。本日お配りいただいたオレンジガイドというものを、そういった方々に見てもらえたら、こういう行動は認知症の始まりだという理解に繋がっていいなと思いました。そういうことを具体的に自分たちに置き換えていけるように、もう少し何か工夫が要るのではないかと思っていまして、夫や息子の虐待が多いのはなぜかと聞かせていただいた際に、家庭環境の繋がりの延長でそうなってしまっているのではないかというお答えでした。1つの要因として私が思ったのは、普段料理などをやってこなかった男性が3食ご飯を作るとか、家事をしなければならないとか、それだけで負担になり、慣れない家事と介護に精神的に疲れてしまうということもあるのではないかと思います。それについてどうしたら解決できるかというのは、難しい問題だと思います。
例えば、男性介護者の困りごとについて、丁寧に聞き取りをしてみるとか、虐待事案を分析して、何らかの対策を検討していけないのかというもう少し踏み込んだ取組を考えてもらいたいと思います。
最後にヘルパー不足のことについて、介護報酬の引き下げに伴う訪問介護の影響というのは、6月からと言われているので、その後の状況を見ていって欲しいです。報酬の変動はもちろん、ヘルパーの不足感とか、利用者へのサービスの抑制などになっていないかをもう少し具体的に調べてもらいたいと思っています。それで実態を掴んで、今の制度は十分ではないということであれば、市として手当をしていただきたいということと、必要なことは国に上げていただきたいと思います。今介護を担っておられる方は高齢者を中心に頑張っていただいているので、本当にギリギリな状況だと思います。以上です。
【会長】
事務局としまして、今のご意見に対してはいかがでしょうか。
【事務局】
いただいたご意見を参考にして取り組んでまいります。
【委員】
ヘルパーさんの介護報酬が少なくなっているから人材が少ないということを国に言っていくと言われていましたが、それに対する国の反応を聞きたいです。
【事務局】
国に対する要望につきましては、全国市長会等を通じて提言という形で、毎年要望を出させていただいており、国は適切に取り組んでいくとしております。
【委員】
引き続き要望をお願いします。
【会長】
他にいかがでしょうか。
【委員】
13ページの虐待の件数について、令和5年度に虐待と判断した件数は115件となっている一方で、次の議事資料ですが、資料2令和5年度地域包括支援センター運営状況の8ページで、権利擁護業務となっており、虐待の件数は合計で190件となっています。
なぜ件数に差異があるのでしょうか。
【事務局】
資料2の190件は地域包括支援センターで受けた相談件数で、資料1の115件は虐待と認定した件数であるため、件数に差異があります。
【委員】
ありがとうございます。
【会長】
他にいかがでしょうか。
【委員】
スマホについて、「ガラパゴス携帯」が今後使えなくなるという話がありました。もし全員がスマホになると仮定したら、このスマホ教室は今後重要なものになってくるのではないかと思いますので、少しずつ力を入れてもらいたいと思います。
【会長】
ありがとうございます。他にはよろしいでしょうか。
【委員】
令和6年3月に策定した高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画の58ページにヤングケアラーについて書かれていますが、具体的なことが書かれていない印象です。
この計画の22ページに介護をしている家族や親族の状況についてのアンケート結果の記載があり、孫が介護者となっている割合が前回0.5%だったのが今回1.4%に上がっています。この孫にあたる方が学童期であればヤングケアラーに該当すると思います。
ヤングケアラーについて、重層的支援体制整備事業が去年から始まっている中で、具体的に誰が担当になってヤングケアラーのサポートをするのかとか、横の繋がりをどうしていくとか具体的な取組があれば、説明して欲しいです。
【会長】
事務局としまして、今のご意見に対してはいかがでしょうか。
【事務局】
計画の58ページに、介護に取り組む家族等への支援という項目で、ヤングケアラーについて触れております。
今回いただいたご意見を関係部署と共有させていただきます。
【委員】
ヤングケアラーについて、ケアマネジャー等に啓発するとか、ケア会議の中でリサーチするとか、何か積極的に見つけ出していくようなプログラムが必要じゃないかと思います。そういう、環境づくりをして欲しいと思います。
【会長】
貴重なご意見ありがとうございます。その他いかがでしょうか。
【委員】
質問です。行方不明高齢者家族支援サービスのGPSや見守り安心ネットワークシールは、全国を網羅できているのでしょうか。
【事務局】
GPSにつきましては、GPSをお持ちであれば全国どこでも反応します。見守り安心ネットワークシールは、シールの二次元コードを携帯電話で読み込んでいただくと、市役所の代表の電話番号が書いてあり、最終的には福祉相談支援課に繋がるので、全国どこでも対応ができる形になっております。
【委員】
ありがとうございます。
【会長】
ありがとうございます。他にはよろしいでしょうか。
それでは、ここで令和5年度の点検評価に係る総括を行いたいと思います。
本分科会といたしましては、事務局からの説明及び資料から、概ね計画に沿った運営がなされていると評価できるのではないでしょうか。
また、本日、委員の方々から出た意見等を参考にして、事業運営に当たっていただくことを要望したいと思いますが、委員の皆様、いかがでしょうか。
(異議なしの声)
それでは、この件につきましては、以上といたします。
次に、議事2について、事務局からお願いいたします。
○事務局より資料説明
議事2
(資料2)令和5年度地域包括支援センター運営状況
【会長】
ありがとうございました。
ただいま令和5年度の地域包括支援センターの運営状況につきまして、説明を受けました。
委員の皆様方からご質問あるいはご意見等賜りたいと思います。
【委員】
地域包括支援センターに何を相談したらいいのか分からない人がおられます。そのような人向けに、地域包括支援センターの業務内容等が具体的に分かるような冊子があると便利だと思いますが、そのようなものはあるのでしょうか。
【事務局】
地域包括支援センターについて分かりやすく案内しているパンフレットを作成しておりますので、そのパンフレットを活用しながら周知啓発を図ってまいります。
【委員】
それに関連した意見です。体の状態がしんどくなってきた人からの相談で、友人が行っているデイケアに行きたいと思っていたところ、別の友人から自立して生活できている場合はデイケアには行けないと言われてあきらめてしまうというケースがありました。デイケアに行きたいという気持ちがあれば、自立して生活ができていても体の状況によっては可能性もあるので、地域包括支援センターに相談してみてはどうかと答えました。
色々なパンフレットがあったとしても、自分が経験したことのない相談機関ですから、なかなか地域包括支援センターに行きにくい場合もあると思うので、何か疑問に思って相談に行きたいなと思ったときに、相談してみたらというまわりからの一言があるのとないのとでは違うと思うので、ぜひそういう地域での声かけのようなことを周知啓発してもらえたらと思います。
【委員】
五領地区ではシニアクラブ活動の一環として、ふれあい喫茶という事業をやっており、月に1回地域包括支援センターの方にも来ていただいて、相談できる体制をとっています。
何でも相談してくださいというような地域包括支援センター独自のパンフレットなどを掲示しているので、色々な相談があったときに、ふれあい喫茶の時に相談してみてはどうかと案内しています。このような形で、五領地区は地域包括支援センターとタイアップして取り組んでいます。
また、上牧地区セーフティネット会議を2ヶ月か3ヶ月に1回やっており、地域包括支援センター、民生委員児童委員、地区福祉委員やシニアクラブなどが一緒になって話し合いや見守りをしています。
【委員】
五領地区で頑張っておられることがよく分かりました。
地域の方に地域包括支援センターをもう少しアピールして、地域包括支援センターに行ったら安心して相談に乗ってもらえるよということを皆に分かってもらえたらと思います。
【委員】
ふれあい喫茶というのは、介護認定を受けなくても利用できるのでしょうか。
【委員】
介護認定に関係なく利用していただいています。
【事務局】
ふれあい喫茶につきましては、社会福祉協議会の活動を実施している地区福祉委員会でも実施されており、市内でおよそ60から70ヶ所ございます。
ふれあい喫茶は、介護認定を受けているいないにかかわらず、また世代や属性にかかわらず、誰もが集える場として、ワンコインでコーヒーが飲めておしゃべりできるというような居場所や交流の場づくりとして進めています。
また、ふれあい喫茶に、地域包括支援センターの職員や社会福祉協議会に配置しておりますコミュニティソーシャルワーカーが巡回するなどして、身近な困りごとの相談をお受けする場としても活用しております。
【委員】
よく分かりました。ありがとうございます。
【会長】
他にはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、地域包括支援センターでは、適正な運営がなされていることについて、本分科会において、確認したということでよろしいでしょうか。
(結構ですの声)
それでは、この件につきましては、以上といたします。
予定されていた議事は以上ですが、最後に事務局から、連絡事項等はございますか。
○事務局より閉会挨拶
【会長】
それでは、これをもちまして、令和6年度第2回 高槻市社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を閉会します。