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高槻市立保育所・こども園では、給食調理員さんが毎日給食を作っています。
お昼が近づいてくると、給食室からはおいしそうな匂い…
今日の給食は何かな…
給食の時間が待ち遠しい子どもたちです。(もちろん先生も)
みんなが楽しみにしている給食は、どのように作られているのでしょうか。
給食室の様子を少しのぞいてみましょう。
給食室には、家庭では見ることのない大きな調理器具がたくさんあります。
毎日100食、200食を超える大量の食事を作るからです。
室内は、調理工程や作業ごとに区域が分かれていて、衛生管理された清潔な環境でスムーズに調理できるように工夫されています。
まず、給食で使われる野菜などの食材は、念入りに水洗いします。とても大きなシンクです。
皮などの食べない部分を取り除き、子どもたちが食べやすい大きさに切ります。
家庭で使う量と比べて何十倍も多い食材の量にびっくり!
一つ一つ丁寧に切りますが、給食の時間に間に合うように、手際よく作業を進めます。
大きな釜では、けずりぶしで丁寧にだしを取ります。
だしの入った釜はお風呂のように大きいですね。
下ごしらえが終わると、火を通す作業に移ります。
野菜の下ゆではスチームコンベクションオーブンを使って火を通します。
離乳食が終わったばかりの小さな子どもでも食べられるように、やわらかく調理するための工夫です。
この日の献立は、ビビンバ。大きな加熱調理機で挽肉を炒めます。
仕上げの味付けは念入りにチェック。
また、実際に職員が検食し、子どもたちに提供しても大丈夫かを必ず確認します。
このほか、子どもたちの発達に応じた離乳食や食物アレルギーに対応する食事も作ります。
盛りつけや配膳の準備が終わると、保育室の先生が給食を受け取りに来ます。
いよいよ子どもたちのもとに給食が運ばれます。
「いただきます!」
給食調理員さんは、子どもたちが食べている様子を見に行くこともあります。
かみにくかったり、飲みこみにくかったりしないかな。
量が多かったり、少なすぎたりしないかな。
よく食べているな。
今日のメニューは苦手そうだな。
子どもたちが食べづらそうなメニューがあれば、もっと食べやすくなるように献立の見直しを提案します。
子どもたちが給食で必要な栄養量をとれるよう、作り方、味つけ、食材の量などの改善を重ねているのです。
給食は、単なる栄養補給のための手段ではありません。
みんなと一緒に食べる楽しさを感じたり、様々な食材や料理を知ることで食への興味を持ったり、心とからだの成長・発達を促すために必要なものなのです。
そんな給食は、今日も給食調理員さんが子どもたちの笑顔を想像しながら、まごころ込めて作っています。
記事作成:保育幼稚園総務課(072-648-3273)