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高齢期に入ると、約2から3割の人が低栄養になると言われています。低栄養が続くと、体重の減少、体力の低下、気力の低下、免疫力の低下を引き起こし、閉じこもりや寝たきりの原因となります。身体的、精神的、社会的に虚弱な状態になり、要介護一歩手前のフレイルに陥りやすくなります。
低栄養状態で特に不足する栄養素はたんぱく質です。高齢期は成人期と比較して1日に必要なエネルギー量は少なくなりますが、骨や筋肉の源となるたんぱく質は、成人期と同じ量を摂取する必要があります。
下記が1日に必要な量の目安です。
肉類:薄切り肉3枚
魚・魚介類:切り身1切れ
卵:1個
牛乳・乳製品:牛乳コップ1杯
大豆・豆製品:豆腐3分の1丁
(注意)医師から指導を受けている方は、医師の指示に従ってください。
今回は、1日に食べたものを簡単に確認するツールとして、食事バランスチェック表(10点シート)をご紹介します。これに、その日食べた食品に丸をつけ、1日の合計点を出します。10点シートをつけることによって、何が足りないのかをご自身で把握していただき、バランスを知ることができます。まんべんなくとるように心がけ、毎日満点を目指しましょう。
また、高齢期になると体内に蓄えられる水分量が減ってしまい、喉の渇きにも気づきにくくなるため、低栄養と同時進行で脱水が起こりやすくなります。1日1から1.5リットルを目安に、こまめに水分を補給するようにしましょう。
長寿介護課では、高齢期の低栄養予防を含めた介護予防に関する教室を実施しています。「脳とからだの若返り教室ー介護予防入門編ー」は「介護予防って何?」「始めたいけど、何からすればいいかわからない」という方におススメの教室で、簡単な調理実習やますます元気体操の体験等をしていただきます。
また、「ますます元気教室(歯つらつ栄養コース)」は、高齢期に大切な食生活やお口の健康をテーマとした教室になっています。
すぐに日々の暮らしに活かせる内容ばかりですので、ご参加お待ちしております。
詳しくは下記のリンクをご覧ください。
記事作成:長寿介護課(072-674-7166)