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子育て講座「こんな時どうしよう?子育てSOS」を開催しました

ページID:131070 更新日:2024年7月25日更新 印刷ページ表示

令和6年7月20日(土曜日)に神戸女学院大学心理学部心理学科 若佐美奈子准教授をお招きし、子育て講座「こんな時どうしよう?子育てSOS」を開催しました。若佐先生は臨床心理士、公認心理師として様々な子ども関係の施設に従事した経験があり、多くの親御さんのお話を聴いてきたそうです。今回は子育ての困りごとやあるあるを中心にたくさんのお話をしていただきました。

子育てをしていると、子どもに対して「好きになれない」、「どうしてこんなことをするか理解できない」などの感情が出てくる時もあるかと思います。「そんな風に思うなんてダメな親だ」と自分を責める必要はなく、そのように思う時があることは自然なことで、時々失敗する「ほどよい父親・母親」になってみてはとお話してくださいました。イギリス人のドナルド・ウィニコットという小児科医は「Good-enough mother」【「完璧な母親による完璧な育児」ではなく「ほど良い母親によるほどほどの育児」こそが乳児に大切だ】という意味の言葉を残しているようです。確かに完璧を求めるとそうでない時に「何故できないのか」と子どもや自分を責めることに繋がります。親だから何でもできるという思いを手放すことが子どもとの関係を良好にする方法の一つであることを教えてくださいました。

次に子育ての困りごとやあるあるについてのお話です。急いでいる時間に駄々をこねる、すぐわかる嘘をつく、晴れの日に長靴を履きたがる等の子育てあるあるを例にその時の対応方法例を発達心理学の面からお話してくださいました。

色々なお話の中で、私自身も子どもにしたことがあったなという例がありました。それは子どもが問題行動をしたときに「○○ちゃんが同じことをされたらどう思う?」と聞くというものです。この自分に置き換えて考えさせるという方法は、子どもにとっては難しく7、8歳くらいの子からしかあまり効果がないということでした。そのように伝えるより、具体的に望ましい行動を「こうしようか」と伝えたり、できれば一緒にやってあげたりする方が効果的とのことです。他にも子どもを注意するときは、短くし(目安は3分以内、できれば1分)、伝えることは一つに絞ることがポイントなども教えていただきました。他にもたくさんの例から、効果的な対応方法をわかりやすく話をしていただきました。

終盤では親子関係について、怖い思いをした時に避難できる安全基地としての特別な関係であること、またこの人は安全だ、安心だ(信頼できる)と子どもが思う関係を築くことがとても大切だということを教えてくださいました。そうすることで子どもは自分の存在に安心感や自信が持てるようになるとのことです。

子育ての方法については明確な答えはありません。時に肩の力を抜きながら子どもと共に親も育つよう、子育てに向き合っていただければと思います。

子育て総合支援センターでは、このような子育てのヒントになるような講座を開催しております。気になる講座があればぜひ参加いただき、お役立ていただければと思います。

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