本文
クビアカツヤカミキリ対策の助成金(防御対策)
市では、私有地のサクラ等の自主的な「防御」を促す目的で、「ネット巻き」と「薬剤の樹幹注入」を対象とした助成金を令和6年度に創設しました。
被害を受けていない樹木への影響を最小限に抑えるため、助成金をぜひご活用ください。
助成は300本を上限としており、交付申請の数が予定数に達した段階で締め切りとなります。
交付申請の受付を開始します(令和6年5月27日から)
助成対象樹木の条件に該当するかなどの確認が必要なため、市職員による現地確認を行ったうえで交付申請の受付を行います。
必ず「着手前に連絡し、手順に沿って交付申請を行う」ことが必要ですので、以下の手順をお確かめ上、まずは市へご連絡をお願いします。
手順【重要:必ずご確認ください】
- 農林緑政課へ連絡 現地確認に必要な基本事項の聞き取りを行います(電話:072-674-7402)
- 現地確認 助成対象の樹木に該当しているか、樹木の形状や規模、適切な対処法などを確認します(現地確認には当事者の方に立ち会っていただく前提ですが、難しい場合はご相談に応じて対応いたします)
- 交付申請の受付 現場確認後に所定の様式(交付申請書)を直接お渡ししますので、後日、必要書類を添えてご提出ください(郵送可)
- 審査結果の通知 必要な審査を経て、結果の通知をいたします。交付決定の通知があった日以降、請負業者への発注が可能です
- 実績の報告 作業と請負業者へのお支払いの完了後、所定の様式(実績報告書)に必要書類を添えてご提出ください(郵送可)
- 助成金確定 市から助成金の交付確定の通知があります
- 助成金の振り込み 交付確定の通知があった後、一定期間を経てご指定の口座へ助成金を振り込みます
助成金の内容
助成対象者
以下のすべてに該当する人が対象です。
- 交付申請する日の時点でクビアカツヤカミキリの被害が認められないバラ科サクラ亜科の樹木(サクラ・ウメ・モモ・スモモ等)を所有する人(または管理者※注1)
- 過去にこの助成金の交付を受けたことがない人
- この助成金を活用して被害防止対策を行った後も、助成対象樹木への被害防止対策を維持できる人
- 市税の滞納が無い人(樹木所有者が法人の場合は法人市民税)
- 「暴力団」「暴力団員」「暴力団密接関係者」に該当しない人
(※注1)管理者=所有者に樹木を含む土地の管理を委ねられており、自らの費用で助成金の対象事業を行う人(例:支社長、支店長、営業所長、借家の賃借人、マンションの管理組合など)
助成金の対象経費・金額・上限数
- 対象となる経費 請負代金(業者に発注して行うものに限定しています)
- 助成金額 助成対象樹木1本あたり1万円(ただし、1本あたりの請負金額が1万円を下回る場合はその金額。1,000円未満は切り捨て)
- 計算方法 助成対象樹木1本あたりの金額の計算は、助成対象経費の総額を助成対象樹木の本数で割った平均額です(一部の樹木が1万円を下回っていても総額の平均額が1万円を超えていれば、単価を1万円と算定して計算します)
- 対象本数 助成対象者1名あたり上限5本まで
助成対象となる樹木と防御対策の条件
助成対象となる樹木の条件
- バラ科サクラ亜科に分類される樹木であること
- 交付申請する日の時点でクビアカツヤカミキリの被害が認められないこと
- 幹(みき)部の最大直径が10センチメートル以上であること(サクラ亜属に属する樹木のみ)
- 枯死していないこと
- 交付申請する日から1年以内に伐採する見込みがないこと
助成対象となる防御対策の条件
以下の2つの防御対策が助成対象です。いずれも、業者の請負によるものに限定しています。
ネット巻き
- クビアカツヤカミキリの防除に関する基本的な知識を有する業者の請負による業務であること
- 4ミリメートル目以下のネットを使用すること
- 地表から概ね2メートルの高さまでを被覆すること(ただし、樹高が低い、枝分かれが多く被覆の必要な太い枝が無いなどの理由で高さ2メートルまでネットを巻く必要がない場合等はこの限りではない)
- ネットと幹の間隔を平均10センチメートル以上開けること
- ネットが地表と接合する部分は、隙間が生じないようペグ等で固定すること
- 大きな根が地表に露出している場合は、その樹木の維持に必要な部分まではネットで被うこと
薬剤の樹幹注入
- クビアカツヤカミキリの防除に関する基本的な知識を有する業者の請負による業務であること
- 1回の注入による薬効期間が1年を超えるものであること
- クビアカツヤカミキリの防除目的で登録がある薬剤であること
- 対象樹木への使用が認められた薬剤であること
- 薬剤の使用方法に定められた用量の範囲内であること
必要書類(交付申請時)
- 交付申請書(現地確認後に市がお渡しする様式)
- 経費が確認できる書類(見積書等の写し)
- 助成事業の実施場所の位置図(手書きでも可)
- 助成対象樹木の現況写真(メールでの写真データの提出でも可)
- 要件確認申立書(現地確認後に市がお渡しする様式に含まれます)
- その他(上記以外で必要な場合は、個別にお伝えします)
受付期間
令和6年5月27日(月曜日)から令和6年12月27日(金曜日)まで
助成は300本を上限としており、交付申請の数が予定数に達した段階で締め切りとなります。
よくある質問(FAQ)
Q1 助成対象樹木に該当する樹木なのかがわかりません。調べてもらうことはできますか。
A1 基本的には所有者の方から樹種を聞き取りし、その樹種がバラ科サクラ亜科に該当するかを市で確認することを想定しています。所有者の方が何の木かを把握されていない場合は、基本的には対応できません。
Q2 ネット巻きの作業は自分で行えます。材料費だけを助成金でもらうことはできますか。
A2 助成金の対象となるクビアカツヤカミキリの防除を目的としたネット巻きは、一定の技術を持った業者の方の施工によることを条件としています。防除対策の効果を一定水準に保つために、個人による作業は対象外としています。
Q3 自分の土地ではないサクラの木でも対象になりますか。毎年花が咲くのを楽しみにしている木なので、守ってほしいと思っています。
A3 樹木の所有者(または管理者)が助成対象者であるため、それ以外の方からのお申し出があっても対応はできません。
Q4 敷地内に5本以上のサクラがあります。1本でも多く助成を受けたいのですが、上限を超えた助成はできませんか。
A4 本助成金の目的は、自主的な取組を促進することです。上限本数を超える樹木については、自主的に防御対策を行ってください。助成金の対象外である薬剤散布でも、一定の防御効果が確認されています。どのような手法で防御すれば良いかなどのご相談はお受けいたします。