本文
6月から10月にかけての前線ができやすい時期にはつとめて早く気象情報を知るようにすることが大切です。大雨や洪水の注意報・警報が出たら、集中豪雨の起こり得る場合を考え、避難対策を考えましょう。梅雨期や台風襲来時に雷が鳴ったり、どしゃぶりの雨が続くようなときは注意が必要です。
避難の時期を逃さないためには、いかにはやく危険を察知して、早く避難するかということが大切です。
台風や豪雨の被害は、正確に気象情報を確認することで最小限にとどめることができます。日ごろから、気象庁が発表する警報や注意報などに注意して、いつでも適切な対応がとれるようにしましょう。
大雨によって浸水災害や土砂災害などが起こるおそれのあるときに注意を呼びかけて行われる予報です。
大雨によって重大な浸水災害や重大な土砂災害などが起こるおそれのあるときに警戒を呼びかけて行われる予報です。
大雨注意報・大雨警報は、1時間雨量、3時間雨量及び土壌雨量指数(雨による土砂災害発生の危険性を示す指標で、土壌中に貯まっている雨水の量を示す指数)を指標として、発表されます。
警報・注意報発表基準一覧表(気象庁) <外部リンク>
やや強い雨
地面からの跳ね返りで足元が濡れる。長く降り続くときは注意が必要。
強い雨
傘をさしていても濡れる。側溝や下水、小さな川があふれ、小規模のがけ崩れが始まる。
激しい雨
道路が川のようになる。山崩れ、がけ崩れが発生しやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。
非常に激しい雨
水しぶきで視界が悪くなる。地下に雨水が流れ込む。土石流が発生しやすい。
猛烈な雨
大規模災害が発生する恐れが強い。厳重な警戒が必要。
やや強い風
風に向かって歩きにくくなる。取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める。
強い風
風に向かって歩けない。転倒する人が出る。ビニールハウスが壊れ始める。
非常に強い風(暴風)
しっかりと身体を確保しないと転倒する。風で飛ばされた物で窓ガラスが割れる。
非常に強い風(暴風)
立っていられない。屋外での行動は危険で、樹木が根こそぎ倒れ始める。
猛烈な風
屋根が飛ばされる。木造住宅の全壊が始まる。
風速15メートル毎秒以上の半径(キロメートル)は、500キロメートル以上800キロメートル未満。
風速15メートル毎秒以上の半径(キロメートル)は、800キロメートル以上。
最大風速(毎秒)は、33メートル以上44メートル未満。
最大風速(毎秒)は、44メートル以上54メートル未満。
最大風速(毎秒)は、54メートル以上。
内水氾濫は、地下水路などの排水が間に合わない場合や河川の水位が高く排水が困難な場合に発生します。
特に、短期間に集中して降る豪雨に注意が必要です。また、低地の場合は、少しの雨でもすぐに氾濫してしまうため、注意が必要です。いずれの場合においても、浸水が始まってからの避難は危険を伴うため、早めの避難が重要です。また、大雨が降るからといって、川の様子を見に行くことは大変危険です。特に、低地に住んでいる方は、いつでも避難できるよう、準備しておくようにしましょう。
外水氾濫は、川の水が堤防を溢れる、あるいは、それによって破堤した場合に発生します。下流側では雨が降っていなくても、上流側の雨が流れてきて発生する場合もあります。
また、大きな河川では、上流の雨が時間をかけて下流まで流れてくる場合もあるため、雨がやんでもしばらくは注意が必要です。逆に、小さな河川では、すぐに川に水が集まるため、短期間に集中して降る豪雨には特に注意が必要です。
また、いったん川の堤防が決壊すると、一気に水かさが増し避難が困難になるため、雨の状況に注意しながら、大雨が降るようであれば早めに避難しましょう。