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令和5年度第2回高槻市文化財保護審議会
1 会議の名称
令和5年度第2回高槻市文化財保護審議会
2 会議の開催状況
日時:令和6年2月22日(木曜日) 午前10時から午前11時50分
場所:高槻市総合センター 6階 C604会議室
出席委員:(五十音順)一瀬和夫委員、井上一稔委員、岩城卓二委員、登谷伸宏委員、福田英人委員 計5名
3 議題
- 令和6年度事業方針について
- その他
4 審議内容
開会に先立ち、街にぎわい部長から挨拶。出席された委員並びに事務局の紹介。
委員6名中5名出席につき、高槻市文化財保護審議会規則第3条第2項の規定により、本審議会が成立していることを報告。また傍聴希望者がないことを確認報告。
案件1
令和6年度事業方針について、事務局より説明。
- 事業方針や報告も地域計画と関連付けて説明したほうがいいのでは。
→次の審議会で地域計画の進捗について整理した上で、ご審議いただく。 - 指定文化財の今後の指定について、指定候補を分野別にリスト化して計画立てて進めてほしい。
→今後候補を検討していく。 - 交流人口の増加を図るためには高槻市に興味を持ってもらうよう、市外への情報発信を充実させて下さい。そのためにはデジタル人材の確保も考えたほうが良い。
→観光シティセールス課と一緒に情報発信に取り組み始めている。 - 大学との連携も視野に入れて、市所有の文化財のデジタル化を進めてほしい。
→今後の参考にさせていただく。 - 現在デジタル化したものは何か。
→古文書の目録をデジタル化している。他には市のホームページで市内の文化財や歴史の紹介を行っている。
案件2
芥川城跡について
史跡芥川城跡の維持管理や活用状況及び令和6年度から2か年で史跡保存活用計画を進めることを事務局より説明。
- 芥川城跡の遺構を見学できるように整備する予定はあるか。
→史跡保存活用計画で大枠を固めた後、整備計画・設計で定めることになるが、説明板やAR等何らかの表示を検討したいと考える。 - 新池遺跡のような遺構の露出展示を今後増やしていく予定はあるか。
→遺構の露出展示は維持・管理が難しいことが多いので、スマートフォン等で体感に近い形で見ることができる工夫は検討していきたい。 - 地権者や測量の状況、公有化率はどうなっているか。
→エリアが広大で地権者が多いが、丁寧に説明していく予定。測量に関しては地権者の了解をほぼ得られているが、境界不確定エリアも多い。現在の公有化率は0%である。 - 登城ルートの状況は。
→昨年度田ノ丸ルートを復旧し、現状3つのルートがある。見学者の増加で少しずつ劣化するため、将来的に土嚢や保護シートで遺構を保護する必要は生じると予測している。
闘鶏山(つげやま)古墳について
闘鶏山(つげやま)古墳は未盗掘古墳で現在は多くの遺物が残されているが、今後劣化し情報が失われていく恐れがあることを説明し、きちんと調査して得られたデータを後世に残す方向で進めていく予定であるという方針を再確認した。
- 調査の際の図面の作り方や測量について知りたい。
→画像調査をして三次元化して得られたデータを元に立面図や側面図を用意して、調査時に得られた情報を書き込む形を想定しており、後に復元できるよう測量を行う。 - 調査期間が最長4年となっているが、その根拠は何か。
→環境の変化による有機物の劣化等の影響を考慮して最長4年と想定しているが、調査状況や遺跡への影響次第で、調査中に年数の見直しはあり得る。 - 現在把握している箇所の対応しか検討していないと、調査過程で想定外の遺物が発見された場合の対応ができないため、見えない部分も含め様々なパターンを想定して計画を練るように。
→ご意見は参考にさせていただく。
5 資料名
令和5年度第2回文化財保護審議会資料