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令和6年度第1回高槻市文化財保護審議会
1 会議の名称
令和6年度第1回高槻市文化財保護審議会
2 会議の開催状況
日時:令和6年8月6日(火曜日) 午前10時から午前11時30分
場所:高槻市総合センター 6階 C604会議室
出席委員:(五十音順)網伸也委員、井上一稔委員、岩城卓二委員、登谷伸宏委員、福田英人委員 計5名
3 議題
- 役員の選出について
- 令和5年度事業報告について
- 文化財保存活用地域計画について
- その他
4 審議内容
開会に先立ち、街にぎわい部長から挨拶。出席された委員並びに事務局の紹介。
委員6名中5名出席につき、高槻市文化財保護審議会規則第3条第2項の規定により、本審議会が成立していることを報告。また傍聴希望者がないことを確認報告。
案件1
役員選出まで事務局で議事進行。
高槻市文化財保護審議会規則第2条の規定に基づき、委員の互選により会長に井上一稔委員、副会長に岩城卓二委員を選出。以降の議事は会長により進行。
案件2
事務局より令和5年度事業報告について説明の上、以下の質疑応答後、了承された。
- 土木工事に伴う埋蔵文化財の発掘届出件数の推移と個人住宅の建築に伴う件数の増減について
→ほぼ横ばいで個人住宅についても変わらない。 - 収蔵庫の容量及び寄贈・寄託の受入基準、受け入れない場合の対応
→収蔵室は8から9割程埋まっているため場所の確保が課題となっている。このため既存の収蔵品に類似例がない、あるいは今後の展示等で活用できるもの、この2点を基準に高槻ゆかりのものを優先で判断している。受け入れない場合も学芸員が記録を残し、場合によってはよりふさわしい地域の博物館への紹介を行うこともある。
案件3
事務局より地域計画の令和5年度進み具合について説明の上、以下の質疑応答後、了承された。
- 地域計画の進捗管理シートは、実施経過があり、昨年の実績が数値も用いて記載されており、それを踏まえて次年度の計画についても分かりやすく記載されている。多方面にわたり多くの事業を展開されている。
- 新規事業があれば、(新規)等と記載いただくと、新規と継続の区別がついて、よりわかりやすい。
→ご意見は参考にさせていただく。 - 高槻小学校の開校150周年を記念して資料を展示したとあるが、どのように資料調査を進めたのか。
→展示前に小学校に保管されている資料の調査を行った。古い卒業アルバムや明治大正期の教科書等があり、写真撮影を行った。 - 歴史的価値があると思わず所有者が眠らせている資料で、地域の歴史が判明することがある。資料調査の際はこうした認識のずれを埋め、眠っている資料を見つけることも大事だがどのような対応をしているか。
→資料調査の際は先方が希望するものを拝見するとともに、「もしかしたら価値があるかもしれないので、他に何か古いものがあれば拝見したい」と声をかけている。 - 特に戦前の学校は記録の宝庫で、地域の歴史を調べる時に学校の日誌等の記録をみることは重要である。
- 文化財ボランティアはどのように育成しているのか。
→ボランティア養成講座として15回の講習会とレポート提出を経ると、文化財スタッフとして認定している。また年1回全体研修を行い、復習と知識の更新を図っている。 - ボランティアの課題は何か。
→構成員の高齢化とそれに伴う人材不足が課題となっている。昨年は平日仕事がある方も
参加できるよう土曜日に講座を開催した。 - 水害及び土砂災害のハザードマップで文化財の災害リスクを事前に調べることは大変良い取組である。リスクを把握した後、その情報を生かすことは何か考えているか。
→現地に行って現地確認したり、所有者と面談してリスクの状況を把握していただいたりといったことを検討している。 - 災害対策とボランティア活動が結びつけられたら良いと感じる。例えば災害時に市が全てに対応することは現実的でないので、近在のボランティアが駆けつける体制をつくる等はどうか。
→ご意見は参考にさせていただく。またガイドの方は市内各所を巡り普段の情報を把握していると思うので、状況の聞き取り等も検討する。 - 学校への出前授業は、高槻市の教育カリキュラムに組み込まれているのか。
→学校側が独自に企画し文化財課へ依頼し、実現した。カリキュラム化はしていない。 - 子供の内に地域の文化財に触れる機会を設けることは大切なことだと思う。職員数や仕事量の問題もあるが、学校の姿勢に任せるのでなく、プログラムメニューを提供して、相手方が申し込みやすい状況をつくってはどうか。
→ご意見は参考にさせていただく。 - 将棋サミットに併せてトピック展を開催したとのことだが、しろあと歴史館へ誘導する工夫について知りたい。
→市のウェブサイトや広報誌への掲載及びサミット会場の入り口にチラシを配架した。
案件4
事務局より松永久秀の古文書について報告した。
- SNS(ソーシャルネットワーキングサービスの略語)で話題になったとのことだが、どのように話題となったのか。また来館者数は増えたか。
→報道発表という形でプレスリリースを発信するネットのサービスに取り上げられ、戦国好きの方に拡散されたが、どの程度来館者数に貢献したかは不明である。 - 次回審議会は、令和7年2月頃の予定である。
5 資料名
令和6年度第1回文化財保護審議会資料