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閉会に当たりまして、一言、御挨拶を申し上げます。
本定例会は、今月3日の開会以来、本日に至るまで、20日間にわたり開催されてまいりました。
議員各位におかれましては、御提案申し上げました議案に対しまして、それぞれに適切な御決定をいただきました。
また、令和6年度各会計の決算等につきましても、それぞれ御認定をいただき、誠にありがとうございました。
今議会や、先の決算審査特別委員会におきまして、議員各位から頂戴いたしました御意見、御指摘等につきましては、今後、その対応に十分留意しながら、市政運営に取り組んでまいります。
さて、今年も残り少なくなりました。ここで、この1年の出来事を振り返ってみたいと思います。
昨年12月に「関西将棋会館」が本市へ移転オープンしてから1周年を迎えました。新たな将棋の聖地を有する自治体として、この1年、将棋大会や将棋まつりを始めとした普及活動、王将戦の開催など、将棋文化の振興に取り組んできたことで、「将棋のまち高槻」としての歩みを着実に進めることができたと考えています。
一方、物価高がもたらす市民生活や地域経済への影響が今もなお続いています。今年も、第7弾のプレミアム付商品券の発行を始め、高校生等への地元産米の配布、社会福祉施設等への支援など、市民・事業者に寄り添った様々な施策を実施してまいりました。
先日、補正予算のご議決をいただいた経済対策につきましても、速やかに取り組んでまいります。
次に、その他の主要な取組でございますが、
「都市機能の充実」の取組では、
3月に、JR高槻駅西口に駒音公園が完成し、新たな将棋の聖地である関西将棋会館と一体となって、駅前に憩いと安らぎを感じられる魅力的な空間を創出しています。
また、持続可能な交通体系の確立に向け、総合交通戦略の改定に取り組むとともに、11月から、樫田地区において、デマンド交通の実証運行を開始しました。
「安全・安心」の取組では、
災害時には災害対策の中枢拠点、平常時には防災の啓発・研修などの拠点となる、危機管理センターの整備に取り組みました。
10月には、島本町と共同で整備を進めてきた消防指令センターの運用を開始し、119番受信体制の強化や相互応援体制の迅速化など、消防体制の充実強化を図りました。
「子育て・教育」の取組では、
子育て中の保護者の経済的な負担を軽減するため、子ども医療費助成について、大阪府内で初となる自己負担額の完全無償化を実施しました。
また、小学校の校庭を有効活用し、安全安心な居場所を提供する「見守り付き校庭開放」の実施校を5校から20校に拡大し、放課後の居場所づくりを推進しました。
さらに、小中学校体育館の空調設備については、令和7年度中の全校への設置に向け、取組を進めました。
「健康・福祉」の取組では、
高槻版地域共生社会モデルとして、にぎわいや交流の拠点となる「たかつき未来パーク」については、事業者を選定し、整備に着手しました。
全ての市民が健康でいきいきと暮らすことができ、質の高い医療・介護が受けられる「健康医療先進都市」を推進するため、胃がん対策となる成人のピロリ菌検査の対象を20代にも拡大するなど、施策の充実を図りました。
「にぎわいと活力のあるまち」の取組では、
高槻城公園北エリアの一次開園に向け、ランドマークとなる火見櫓等の整備を進めるとともに、「和食レストラン」や、「まちやカフェ」を出店する事業者を選定いたしました。
農林業の振興では、シカやイノシシなどの有害鳥獣による深刻な農作物被害に対し、関係機関と連携し、効果的な対策を進めるため、7月に「有害鳥獣等特別対策本部」を設置しました。
「市民生活が充実したまち」の取組では、
8月に、宮内庁に納められる篳篥用ヨシの貴重な生息地である鵜殿のヨシ原の保全や、雅楽を核とした日本の伝統芸能文化の振興を図るため、一般社団法人雅楽協会と全国初の包括連携協定を締結しました。
以上、本市にとりまして、印象的な出来事を振り返ってまいりました。
最後になりますが、議員の皆様方におかれましては、この1年、市政発展のため、大変お世話になり、誠にありがとうございました。
時節柄、健康には十分御留意いただき、引き続き、御活躍いただきますとともに、御家族ともども良き新年を迎えられますよう、御祈念申し上げまして、閉会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。