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会議の名称 | 令和5年度第1回高槻市社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会 |
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会議の開催日時 |
令和5年7月27日(木曜日)午後2時00分から |
会議の開催場所 |
高槻市役所 本館3階第2委員会室 |
事務局 (担当課) |
健康福祉部 長寿介護課 |
傍聴者数 |
8名 |
出席委員 |
きよた委員、河野委員、薦田委員、島津委員、高家委員、土井委員、富田委員、松田委員、横井委員、飯田委員、甲斐委員 |
議題 |
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配布資料 |
(資料1)高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画 令和4年度進捗状況 (資料2)令和4年度 地域包括支援センター運営状況 (資料3)地域密着型サービス事業者の指定について (資料4)次期高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画について |
【事務局】
それでは、ただ今より、令和5年度第1回高槻市社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会を開催いたします。
(副市長挨拶)
(配付資料の確認)
【会長】
それでは、ただ今より、令和5年度 第1回 高槻市 社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を始めさせていただきます。
本日は、委員全員で13人のところ、11人の出席をいただいております。
高槻市社会福祉審議会条例第6条第3項の規定により、本分科会は成立しております。
なお、傍聴の希望がありますので、高槻市社会福祉審議会傍聴要領に基づき、傍聴を許可しております。
続きまして、議事に入ります前に、事務局から新しい委員のご紹介をお願いいたします。
(委員の紹介)
それでは、次第に沿って会議を進めます。
会議の円滑な進行の観点から、委員の皆様のご質問、ご意見、並びに事務局側の答弁も簡潔にお願いします。
それでは、議事1の「高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画の令和4年度進捗状況」について、事務局から説明をお願いします。
(資料1の説明)
【会長】
ただいま事務局より、議事1の説明を受けました。
事前質問を受け付けていましたが、この範囲で何かございましたでしょうか。
【事務局】
6件の事前質問がございましたので、参考資料2をご覧いただきますようお願いいたします。
1件目の質問です。介護予防活動通所型事業(街かどデイハウス)について、資料の3ページをあわせてご覧ください。
2020年度と2022年度の参加人数を比べると、街かどデイハウスは1か所減って、7か所になりましたが、参加人数は841人も増えています。一方で、介護予防教室は108人の減少です。
街かどデイハウスの参加人数が増えたのは、「ますます元気体操」に加え、興味関心に合わせた、楽しい取り組みもできる施設だからと思います。
そのため、介護予防教室の機能にはない「居場所」としての機能を求める人が増えているのではないでしょうか。市の考えをお聞きします。
回答ですが、街かどデイハウスでは、市の委託事業として、ますます元気体操を中心とした介護予防プログラムを実施しております。
令和4年度の参加人数については、コロナ禍での健康リスクを予防するため、周知啓発チラシを作成するなどの普及啓発を行った結果、令和2年度(2020年度)の11,414人と比較すると、841人増加しており、介護予防事業の参加者が交流できる地域の居場所としての役割を担っているものと考えております。
また、介護予防教室(すこやかエイジング講座)の参加人数については、個人のライフスタイルに合わせて参加できるよう、事業内容の見直しを行ったため、令和2年度(2020年度)の1,101人と比較すると、108人減少しているものの、高槻ますます元気体操の実施箇所数は、令和2年度(2020年度)の235箇所と比較すると、令和4年度は248箇所となっており、介護予防事業の実施箇所数及び全体の参加者は増加しております。
次に老人クラブについて、資料の5ページをあわせてご覧ください。
ことぶき号の貸し出しは、バス以外の鉄道ツアーも利用ができるようにしたのは良いことだと思います。ことぶき号の利用については、コロナ前の2018年度は193件、2019年度174件、2020年度2件、2021年度は0件(事業休止)でした。
2022年度日帰り旅行62件とのことでしたが、バス・鉄道の内訳を教えてください。また、2023年度の現在の申し込み状況についてもお聞かせください。
バスと鉄道の補助内容、費用や補助金額についての考え方も教えてください。また、この制度について、どんな要望がありますか。
回答ですが、令和4年度の交通手段の内訳についてですが、62件のうち、すべて「貸切バス調達」によるもので、鉄道や旅行ツアーでの実績はございませんでした。また、令和5年度の申請状況については、現時点で25件となっており、すべて「貸切バス調達」によるものです。
バスと鉄道の補助内容については、市のバス借上料の実績や旅行業者からの見積額等をもとに、以下の表のとおり、参加人数に応じて補助上限額を設定しています。また、要望については、貸切バスの運賃値上げに応じて、補助上限額を増額してほしいとの要望がございます。
次に認知症初期集中支援チームについて、資料の12ページをあわせてご覧ください。
認知症初期集中支援チームの支援の実績(過去5年分)について、この間の活動について、お聞きします。
また、「認知症になったら何もできなくなる」「恥ずかしいこと」という理解不足や誤解、偏見も少なくないため、孤立させてしまいがちです。周りが気にして医療や介護サービスを進めても拒んだり、家にゴミを放置したりしたままの状態を「セルフネグレクト」が問題になっています。
認知症かもしれないと近所の人が感じた時に、地域包括支援センターに連絡をすれば、この制度につながりますか。一人暮らしで、引きこもりがある状態など、認知症の方を支援につなげることは難しいものです。最初の訪問はどのようにされているのか、教えてください。
回答ですが、認知症初期集中支援チームは、認知症の診断がない、または診断を受けていても本人がサービス利用を拒むなどで継続的なサービスの提供が困難な方に対して、医療・介護の専門職で構成されたチームが訪問し、受診勧奨やサービス利用等の支援を行います。過去5年間につきましては、平成30年度21件、令和元年度32件、令和2年度20件、令和3年度20件、令和4年度21件の活動となっております。
利用に際しては、地域包括支援センターまたは福祉相談支援課にご相談いただきましたら、訪問や助言を行い、受診等につなげる形となります。初回の訪問については、ご家族や支援者がおられる場合には、ご協力をお願いして円滑な支援につながるよう努めています。
次に介護に取り組む家族等への支援について、資料の20ページをあわせてご覧ください。
実績は105人と前年より13人の増です。この制度は、介護4・5が対象です。厚生労働省が4日に発表した、「国民生活基礎調査」では、老老介護の割合が過去最高になるなど、介護を担う家族の負担が極限まで重くなっていることがわかりました。調査結果では、6割が老老介護とのことです。
老老介護が深刻化していますが、物価高で介護の利用を控える人も増えています。高槻市での実態はどうですか。老老介護などの実態から、何らかの対応が必要ではないでしょうか。市の考えをお聞かせください。
回答ですが、実態について、介護サービス利用のご案内において、老老介護に関するご相談を受けることはございます。今後、団塊の世代全てが75歳以上となる2025年、団塊ジュニア世代が65歳以上となる2040年に向け、高齢化は今後も進展し、介護サービスに対する需要とともに、こうした問題がさらに増加していくことが予想されております。
そのため、引き続き、地域包括支援センター等の関係機関と連携した相談支援体制の充実に取り組むとともに、地域のニーズ等について、生活支援コーディネーター等を通じて把握するなど、地域での生活支援の体制整備を進めてまいります。
次に介護サービス基盤の状況について、資料の32ページをあわせてご覧ください。
事業所数で増えているのは営利法人です。それ以外がなぜ増えないのですか。営利法人が増えている理由を、教えてください。また、監査がますます大事になっていると思います。介護される人、介護職員同士のパワハラも問題になっています。この間の取り組み、施設での体制整備の状況など、教えてください。
介護事業所は、介護職員の人手不足など苦しい状況もあります。人手不足の支援策についての考えをお聞きします。また、介護事業所が求人募集を出しても、人がこないという声も聞きます。そのため、派遣・紹介事業者を通じて介護従事者を募集することも増えているようです。しかし、その経費が負担になっていると聞きます。求人募集への補助はできませんか。
回答ですが、営利法人による事業所数の増加理由は、あくまで推察となりますが、比較的容易に法人を設立することができるためではないかと考えられます。
次に、ハラスメント防止等の取組ですが、令和3年度からハラスメント防止のための指針の作成が義務となり、事業所での体制整備が進んでおります。市では、毎年実施する集団指導で周知を図ると共に、実地による運営指導において現状確認を進めています。
介護人材不足の支援策についてですが、高槻市介護保険事業者協議会とも連携し、広報たかつきやイベントの開催を通じて、介護・福祉人材の確保に向けた周知啓発に取り組んでいるところです。
また、今年度の取組として、8月7日に生涯学習センターにおいて、次世代に介護の仕事の魅力を伝えることを目的とするイベント「介護のみらい博」を開催する予定にしております。
求人募集への補助制度は実施しておりませんが、引き続き、介護職の魅力発信・普及啓発に関する取組を行うとともに、介護保険事業者を対象とした研修会を行うなど、介護人材の確保及び定着支援に努めてまいります。
次に高齢者が安心して暮らせる住環境づくりについて、資料の9ページをあわせてご覧ください。サービス付き高齢者向け住宅で、電動車いすを使用できないと言われた事例がある。施設の基準で決まっているのか、なぜ使用できないのか、教えて欲しい。
回答ですが、電動車いすの使用を制限されている事案についてのお尋ねに回答いたします。
はじめに、施設の基準としては、建物の構造や設備に関するルールはありますが、電動車いすの使用を制限するものはありません。
一方で、サービス付き高齢者向け住宅には、転倒や接触による骨折等のリスクが高い方が多く生活されておられますし、自立歩行の方や、認知症による徘徊傾向がある方もおられます。
各施設におかれては、こういった状況の中で、電動車いすの使用などについて、入居者の安全確保も考慮しながら、個々に判断しておられますが、合理的配慮の観点から、対話等による意見交換や十分な説明が必要であると考えています。
事前質問に対する回答については、以上となります。
【会長】
それでは、委員の皆様からここまでの説明に対して、ご質問ご意見を頂戴したいと思います。
【委員】
ご回答いただいたので、それぞれに意見を言わせていただきます。
一つ目の介護予防教室、介護予防活動通所型事業の意見です。コロナで外に出にくい雰囲気があって、一人暮らしの高齢者の孤立は進んでいると思います。高齢者の居場所が必要ですが、近所づきあいをしたくないという人もいるので、気楽に行ける楽しいところがいいとの声を聞きます。街かどデイハウスなどは、介護予防の体操もできる居場所もあるということで、高齢者の皆さんが必要としていることとマッチしていると思います。何よりも介護予防にもなります。しかし、居場所としての機能には補助金がないので、運営に苦労をされています。居場所の機能に見合うような補助の検討をお願いしたいと思います。
そしてもう一つ、老人クラブです。2020年度と比べ20クラブが減っております。年800人単位で減る状況があり、減り方も大きいです。老人クラブの活動により、高齢者の孤立の予防にもなっています。日帰り旅行については、電車よりバス旅行を希望する団体が多いという結果なのだなと思いました。老人クラブの取り組みの一つとして、日帰り旅行はつながりを深めるのに大切な行事です。お答えいただいたような要望をよく聞いていただいて、改善をしていただけたらと思います。
もう一つ、認知症初期集中支援チームです。セルフネグレクトに陥るきっかけは様々です。認知症や配偶者の死亡などから喪失感が増幅し、無気力に陥っている人もいます。そうした環境になる前に、周りの人からの声かけや見守り、介護サービスなどの利用を促していくための情報提供も重要です。まずは、身近な相談窓口になっている地域包括支援センターや福祉相談支援課につなげるということ、それ自体を周知することが必要だと思います。
それと、介護に取り組む家族への支援ということで、老老介護が調査のたびに深刻になっています。それは、介護保険でしっかり要介護者の生活を支えるというのではなく、基本は家族が担い、その家族介護を介護保険が限定的に支援するという制度になっているからです。利用者の実態に見合った給付を保障するなど、制度の抜本的改革が必要です。
介護サービス基盤の状況についてですが、重度の方から訪問介護や外出支援に人手不足という理由で来てもらえないという悲痛な声を寄せていただきました。人手不足が原因で、以前よりそういう事態が起こってきているという深刻な状況です。介護が必要な人が安心して生活していくために、介護職の人材不足は本当に重大な問題です。根本的には給料や働き方の問題があり、国に考え直してもらわなければいけません。高槻市としても真剣に考えてください。求人募集への補助はぜひご検討をよろしくお願いいたします。
【会長】
ご意見ありがとうございます。その他いかがでしょうか。
【委員】
電動車いすへの回答はとてもわかりやすかったです。
もう一つの観点から言いますと、障がい者の電動車いすで自立している方が、65歳を超えて介護の施設に入った段階で電動車いすが使用できなくなったということをもう少し詳しく伝えたかったです。合理的配慮をするにも、その周りの環境などがあることは分かります。しかし、もう少しその方の自立ということを考えるならば、もう少し働きかけをしてほしいなということでした。
重層的支援体制整備事業というのが今年からありまして、障がい者、子供、介護などの属性毎の支援体制ではなく、包括的な支援体制の整備が進められます。
先に言ったような、橋渡しのところで、生活がガラッと変わりますので、自立して外でも電動車いすで出ることができていた方が、施設に入ったら介護用車いすになり、後ろから押すしかないので、自走という自由度がまったくなくなります。もう一つ、介護用車いすというのは、運搬車です。本来はその人に車いすの使用方法を説明して、練習をしてから、自立するわけですが、そういった経過を抜きにして、介護の現場ではすぐ介護用車いすに乗せています。そうすると、その人は荷物としてしか扱えなくなりますので、その辺をもっと評価して、ケアマネジャーさんのケアプランの中でも、少し配慮していただくと、老人の方でも自走の自由度が増えるのではないかなと思います。
もう一つ、今度は電動車いすで外に自由に出ている方でも、勘違いして歩道ではなく車道を走行している方も見えました。また、あまり指導を受けていないので、坂道でそのまま田んぼに突っ込んだりするとか、踏切で立ち往生するという事例があります。業者とケアマネジャーさんで電動車いすを借りることができるのですが、その際に使用方法を指導するなど定期的なチェックも必要じゃないかと思います。
【会長】
ご意見ということで承りたいと思います。その他いかがでしょうか。
【委員】
今は超高齢化社会ということで、死者が増加する多死社会と言われるようになっています。
副市長からもお話がありましたように、高槻の高齢化率29.3%、また高齢者に占める後期高齢者の割合58.8%ということで、やはり高齢化が進んでいるということと、一人暮らしの高齢者が多いということで、孤独死も増えています。東京と大阪で孤独死の事件がありました。東京の江戸川区の場合は、亡くなったのに2か月間何も手を打たずにそのままにされていたそうです。堺では親子で亡くなられたというのがあって、どちらの事例も生活保護を受けておられて、江戸川区の場合はきちんと市に伝え、医師に伝え、医師からも亡くなったということが市に伝わっていたのに、それが2か月もそのままになったのはなぜだろうかと思いました。新聞によると原因は人手不足であるとか、スーパーバイザーがいないなどと書いてありましたが、私は少し違うかなと思います。やはりそういった連絡を受けたときに、きちんとしたシステムづくりができているかというのが大きいと思います。先のような事件が起こらないようなシステムづくりについて、高槻の場合はどうなっているのかを教えていただけたらと思います。
【事務局】
福祉事務所です。高槻の場合は、ケース検討会議というのを随時、あるいは定期に行っておりまして、所長からケースワーカーまでのラインすべてで検討している部分がありまして、そういった事案等々ございましたら、随時その検討を行い必ず対応するような形で行動しているところでございます。
【委員】
個人だけではなくて、そのケース検討会議という中で、そういう連絡が入った場合には会議が開かれるということですか。
【事務局】
必ず組織的な対応をとっているところでございます。
【委員】
今までにはそういうケースはなかったということでよろしいでしょうか。
【事務局】
はい。ないです。
【委員】
これからもないことを祈っております。
それと人手不足というところに逃げて欲しくないなというのがやはりありまして、人がいないからではなくて、色々なやり方とかシステムづくりでカバーできるものは結構あると思います。色々と検討していただきたいと思います
【委員】
今のお話と関係するのですが、例えば、新聞が溜まっている。洗濯物がずっと出ている。そういう情報が入りましたら、民生委員のシステムとしては、福祉相談支援課にすぐ連絡する。大概はこれで福祉相談支援課が動いてくれます。そこで、福祉相談支援課の人が現地を訪ねて危ないと思えば、消防や警察に通報し助かることもあって、近隣の方からおかしいという情報が入ったときは、必ず流れるようなシステムになっています。
あと、介護を必要とされる方とか一人暮らしの方とか、地域包括支援センターを頼りにされているので、ケアマネジャーの資質向上が重要であると思います。
【事務局】
福祉相談支援課です。平素からご活動ありがとうございます。安否確認という点につきましては、先ほどからもご意見種々あるところですが、行政だけではどうしても動けない部分で民生委員児童委員の方々、地域包括支援センターの職員、あるいはケアマネジャーなどの身近な支援者がどれだけいるかというのは非常に大事にしております。その方々との連携を、我々は一番に思っておりますので、まず福祉相談支援課が中心となって、そういったリスクというものを見逃さないような体制づくりを日々心がけているところでございます。
【委員】
孤独死には2つの問題があると思います。1つは先程にもあった発見の問題で、民生委員さんが洗濯物などを見てということがありました。私が今回投げかけたのはもう1つの問題で、発見の連絡を受けてからの市のシステムづくりが一番重視するところであって、そういうシステムがきちんと市の方にできているのであれば、これからもずっとそういう体制を続けてほしいと思います。
【委員】
その件に関して、私は今警察協力医として検案の方をさせてもらっています。高槻市全体としては年間検案件数が若年者も含めて400件から500件あります。
最近思うことは、孤独死の件数が少なくなっているような印象です。大体同居家族がいたけれども、ベッドの中で亡くなっていたとか、もちろん孤独死の方もいらっしゃいますけれども、少なくとも私が見ている人で、長期間放置された症例は少ないです。
大体数日から長い方で1か月というのがありますが、長い方の場合は新聞がたまっていたが発見されなかったという例があり、もちろん介護保険を受けていらっしゃらない人が多いです。そういう方もいらっしゃいましたが、少なくともそういう連絡があれば、必ず市や警察の方にも連絡が入り、レスキューが入って確認という形を高槻では取っています。
【委員】
配食サービスで発見される方もおられると思います。もちろん配食サービスを受けてない方もおられるとは思いますが、大抵の方が配食サービスをきっかけとして、見つかる場合があったように思います。
【会長】
その他ご意見等いかがでしょうか。
【委員】
市の方からはなかったのですが、先ほどのケアマネージャーの資質について、高槻では地域包括支援センターごとにケースカンファレンスを定期的に開催し、ケアマネジャーさんが担当の人に対して、将来何をしたいかという望みを聞いて、他職種が集まり、サービスについて検討する会議があります。
そういった会議が、ケアマネジャーの資質を上げる部分を含んでいると思います。
【会長】
貴重なご意見を賜りました。その他よろしいでしょうか。
それでは、ここで令和4年度の点検評価に係る総括を行いたいと思います。
本分科会といたしましては、事務局からの説明及び資料から、概ね計画に沿った運営がなされていると評価できるのではないでしょうか。
また、本日、委員の方々から出た意見等を参考にして、事業運営に当たっていただくことを要望したいと思いますが、委員の皆様、いかがでございましょうか。
(異議なしの声)
それでは、議事1につきましては、終了といたします。
次に、議事2の「令和4年度の地域包括支援センター運営状況」について、事務局から説明をお願いいたします。
(資料2の説明)
【会長】
ただいま事務局より、議事2の説明を受けました。
事前質問を受け付けていましたが、この範囲で何かございましたでしょうか。
【事務局】
議事2に関する事前質問はございませんでしたので、よろしくお願いいたします。
【会長】
それでは、委員の皆様からここまでの説明に対して、ご質問ご意見を頂戴したいと思います。
【委員】
地域包括支援センターは、色々な介護が必要になった方々の最初の窓口という認識です。
ところが70代過ぎて75、80になった方で、私が知っている限りの人ですが、ほとんどの人が地域包括支援センターについて知らないという声をよく聞きます。私はすぐ地域包括支援センターを案内するのですが、これだけ色々とされていて、なぜ多くの人に浸透していないのだろか、やはり自分に必要と思わない限り、そういうことに目を向けないのかなと思ったりします。結果として、それでサービスを受けないという方もおられます。
地域包括支援センターを高齢者に浸透させるにはどうしたらいいのだろうかと考えていると、最近市営バスでもて筋体操の広告がでているのを見て、すごくいいと思いました。バス広告のように誰でも目につくところで、地域包括支援センターがどういうところなのかを知ってもらう方法というのはないのかなと思いました。
【事務局】
地域包括支援センターの周知ですが、様々な介護サービスについてまとめたサービスガイドでのご案内はもちろんのこと、他にも65歳になられた市民の方に対して、65歳からの羅針盤という冊子をお送りしております。
その中でも地域包括支援センターを含めた様々なサービスを紹介させていただいております。
【委員】
羅針盤を見ると、こういうことができるということが分かります。しかし、実際それが自分に関わるまでの間に忘れたりしてしまうのか、結構地域包括支援センターを知らない方が多いです。あとはどんなサービスがあるかどんな施設があるかというのも知らない方が多く、そういった相談を受けますので、もう少し周知してもらえたらというふうに思います。
【事務局】
今後様々な機会を通じて、周知に努めていきたいと思います。
【会長】
その他ご意見等いかがでしょうか。
【委員】
羅針盤は65歳の方全員に配るのですか
【事務局】
はい。そうです。
【委員】
羅針盤の配布はいつから実施されているのでしょうか。
【事務局】
平成30年度から取り組んでいます。
【委員】
羅針盤の話ですが、中を見るともらった人が非常に有効に活用できることが書いています。私はもらっていなかったので、こういう機会に参加することがありましたので、帰りに羅針盤をもらいました。
以前もお願いしたのですが、羅針盤について、積極的に市の方から出前講座やもて筋体操などの市民と接するときに配布するなどもっとPRしてほしいです。市バスの広告でPRしていただくのもいいと思います。
65歳以上の方が30%近くなっているので、その中には羅針盤を貰ってない方もかなりいると思いますので、ぜひお願いしたいと思います。
【事務局】
ご意見いただきましたような様々な機会を通じて啓発に努めてまいりたいと思います。
【会長】
よろしいでしょうか。
それでは、地域包括支援センターでは適正な運営がなされていること、また、指定居宅介護支援事業所の追加委託について、本分科会において確認したということでよろしいでしょうか。
(異議なしの声)
それでは、議事2につきましては、終了いたします。
次に、議事3の、「地域密着型サービス事業者の指定」について、事務局から説明をお願いいたします。
(資料3の説明)
【会長】
ただいま事務局より、議事3の説明を受けました。事前質問を受け付けていましたが、この範囲で何かございましたでしょうか。
【事務局】
事前質問はございませんでしたので、よろしくお願いいたします。
【会長】
それでは、委員の皆様からここまでの説明に対して、ご質問ご意見を頂戴したいと思います。
【委員】
ハード面はわかりましたが、人員面について市の方からの働きかけはないのでしょうか。
先程、人員が確保できないなどのお話があったかと思いますが、そういうところは、管理はされないのでしょうか。
【事務局】
指定に当たっての基準としては人数が決まっているだけではありますが、今回指定する法人は、市内で一定規模の事業をされていますので、新規での雇用はもちろんあるのですが、どちらかと言いますと今勤められている方の中で、責任者になられる方であるとか、そういう方を各所に配置しながら連携しつつ、新たな方も育成していくというところを捉えておりますので、どんな配置をされるかということをお聞きしながら進めております。
【委員】
把握されているということですね。
【事務局】
全員が全員ではないのですが、どういう体制でやっていくのかということはお聞きしながら進めております。
【委員】
私の知り合いから、認知症の人に対する言葉遣いとか、お風呂で介護するときに対応が荒いという話を聞きました。人手不足が理由らしいのですが、それはちょっと違うのではないかなと思っています。
ある程度言葉遣いが強い方はいらっしゃると思うので、これは提案ですが、もて筋体操のようなスローガンで、高槻で「かーかー運動」などをやってみてはどうかと思います。
いかがですかとか、お腹すいていませんかとか、語尾に「か」をつけることで、認知症の人でもすっと受け入れられると思います。
そういう形ですれば、少し人づきあいが柔らかくなるかなと思うので、何か高槻独自のそういう言葉遣いなどを提案されたらどうかと思います。
【会長】
ありがとうございます。
それでは、議事3につきましては、終了いたします。
次に、議事4の、「次期高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画について」について、事務局から説明をお願いいたします。
(資料4の説明)
【会長】
ただいま事務局より、議事4の説明を受けました。
事前質問を受け付けていましたが、この範囲で何かございましたでしょうか。
【事務局】
事前質問はございませんでしたので、よろしくお願いいたします。
【会長】
それでは、委員の皆様からここまでの説明に対して、ご質問ご意見を頂戴したいと思います。
【委員】
意見です。次期計画の策定の基本的な考えのところで、括弧1の介護サービスの基盤の計画的な整備の項目で、高齢者の高齢化のピークに備えるということが書かれており、また括弧2では、地域包括ケアシステムを推進するともあります。
団塊の世代があと2年で全員75歳を迎えるということに対して、介護する側の人数は少なく、備えないといけないという問題があります。しかし、心配なのはそれを地域に丸投げするということです。介護の担い手として、地域が位置づけられたら、おそらく自治会等を辞めるという人も出てくると思います。今でも実際に自治会は減っており、地域の基盤は減っている状況です。だから、地域に責任を過度に負わせるということはできないですし、せっかく善意で取り組んでいただいていることを潰してはいけないということは、当たり前だと思います。
軽度の人の受け入れを介護保険でどう確保していくかということをぜひ検討していただきたいですし、自治会や近所では緩やかな見守りということはできても、何度も言いますが、責任までは負わすことのないようにしていただきたいです。結果無責任なことになってしまいかねないので、来年の計画策定では、第一義的に介護施設や事業所の受け入れの能力をどうするのかということをぜひ考えていただきたいと思います。
【会長】
ご意見ということで承りたいと思います。
その他いかがでしょうか。
それでは、議事4につきましては、終了いたします。
予定されていた議事は以上ですが、最後に、事務局から連絡事項等はございますか。
【事務局】
本日は本分科会へのご参集、ご審議ありがとうございました。
次回は、10月上旬に第2回を開催したいと考えておりますが、詳細な日程等は、会長と調整の上、改めてご案内させていただきますので、よろしくお願いいたします。
以上でございます。
【会長】
それでは、これをもちまして、令和5年度 第1回 高槻市社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を閉会します。