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会議の名称:令和5年度第5回高槻市社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会
会議の開催日時:令和6年2月26日(月曜日)午後2時00分から
会議の開催場所:高槻市役所 本館3階第2委員会室
事務局(担当課):健康福祉部 長寿介護課
傍聴者数:7名
出席委員:金沢委員、きよた委員、河野委員、薦田委員、高家委員、土井委員、富田委員、飯田委員
議題:
(1) 高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画(案)について
(2) 高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画進捗状況(令和5年度上半期)について
(3) 地域包括支援センター運営状況(令和5年度上半期)等について
(4) その他
配布資料:
(資料1) 高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画令和5年度上半期進捗状況
(資料2) 令和5年度上半期地域包括支援センター運営状況
(参考資料1)事前意見及び回答
【事務局】
それでは、ただ今より、令和5年度第5回高槻市社会福祉審議会高齢者福祉専門分科会を開催いたします。
(配付資料の確認)
【会長】
それでは、ただ今より、令和5年度 第5回 高槻市 社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を始めさせていただきます。
本日は、委員全員で13人のところ、8人の出席をいただいております。
高槻市社会福祉審議会条例第6条第3項の規定により、本分科会は成立しております。
なお、傍聴の希望がありますので、高槻市社会福祉審議会傍聴要領に基づき、傍聴を許可しております。本日は、会議の円滑な進行の観点から、委員の皆様のご質問、ご意見、並びに事務局側の答弁も簡潔にお願いします。
それでは、次第に沿って会議を進めます。事務局から説明をお願いします。
○事務局より資料説明
(資料1)高槻市高齢者福祉計画・介護保険事業計画 令和5年度上半期進捗状況
(参考資料1)事前意見及び回答
【会長】
ただいま事務局より、議事等の説明を受けました。
ここまでの説明に対して、ご質問、ご意見を頂戴したいと思います。
【委員】
シルバー人材センターの取組で、就労の場を確保する取組をしてもらえればと考えています。質問に対する回答で、周知のためにチラシの配布や事業所への訪問を行われているとの事でしたので、さらに取組を続けていただいて、高齢者の就労機会や、社会参加の場を広げて頂けたらと思います。
また、インボイス制度にてシルバー人材センターに対して、消費税の納税義務を負わせることは経済的・事務的な負担もあるかと思うので経過を確認頂きたいと思います。
次に、虐待等についてお答えいただいたところですが、孤立死・孤独死は課題かと思います。例えば、デイサービスに行くことを拒否されている方へも、重ね重ね訪問することで、サービス利用に繋がり、表情も良くなられた方もいます。いかに人との繋がりが必要かという事かと思いますので、そういった機会を増やすための、体制をとって頂ければと思いますので、お願いします。
最後に、訪問介護の事ですが、令和6年度に基本報酬が引き下げとなります。
報酬が下がり、経営が悪化して倒産が増えるようなことがあれば、利用者が困る事になります。報酬改定については、訪問介護の収支差率が、全介護サービス平均を上回ったこととされていますが、地域を1軒ずつ回る事業所の訪問介護とサービス付き高齢者住宅など集合住宅に併設され、ヘルパーが住宅内の利用者を回る併設型事業所とでは、条件も違い収益率も変わってくると思います。市としても実態を把握して、国へ意見要望を上げて欲しいと思います。
【会長】
どうもありがとうございました。貴重な意見だと思います。
他にいかがでしょうか。
【委員】
私もシルバー人材センターの理事を務めていますので、シルバー人材センターについてお伝えしたいと思います。シルバー人材センターは「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律」に位置付けられています。目的が、就労を通しての社会参加・社会貢献、それと生きがいの充実ということになっています。
そのため、生活を支えるほどの収入を目的とする前提になっていない点が、ハローワークと違うところとなっています。登録者は1,000人ほどとなっていますが、就労率としては、80%程度ということで、1番の課題は、人を増やし、充実した老後を送っていただく事を目的にしているところです。生活を支えるまでにはいかないですが、85歳を過ぎた方もたくさんいらっしゃいまして、本当に生き生きと参加されています。
それと、インボイス制度ですが、シルバー人材センターの仕事は、ほとんどが請負業務になり、会員が年間1千万円の収入を超える事はないため、シルバー人材センターとして制度の説明はしておりますが、特に会員の方に影響が出るという段階ではないかと考えています。
それともう一つ、最後にお話のありました、デイサービスについてですが、私も高槻市の1番最初のデイサービス設立に関わらせて頂きました。最初は利用者の方が嫌がられることもありましたが、一度ご参加頂くと、その後は楽しく続けて頂ける。やはり人と人との関りが大きいと思いました。
【会長】
大変貴重な情報でございます。他にいかがでしょうか。
【委員】
資料1の27ページの訪問介護について、令和4年と令和5年で計画値として増加しています。先程お話がありましたが、この数値については、各家庭に個別に訪問するものと、集合住宅へ訪問するものが分かれていません。そこを分けて把握出来れば、国に実態を伝えることもできると思いますので、その実態を把握して頂きたいと思います。
【会長】
事務局としまして、今のご意見に対してはいかがでしょうか。
【事務局】
訪問介護についてですが、訪問される先がいわゆる、個別の自宅か、サービス付き高齢者住宅等かにより、訪問にかかる時間は違う状況にあるかとは思いますが、あくまで訪問介護というサービスで一括りとなっていますので、区分して集計を行うことは難しい状況にございます。
【委員】
国の制度に則っているので、集計の仕方はそうなるかと思いますが、国へ1軒1軒訪問を行う事と、サービス付き高齢者住宅を回るのとでは、業務量が違うから分けるべきとの意見を是非上げていただけたらと思います。
また、先ほどシルバー人材センターのお話がありました。
私が、お話をする人の中には、家賃が自分の年金の半分かかると言う人がいます。そういう人からすれば、少しでも収入が増えれば助かるかと思います。
70歳を過ぎて、働きたくても、働き口が無くて困ると言う人がいるので、そういう点でも、シルバー人材センターの役割は大事かと思います。
【委員】
ありがとうございます。シルバー人材センターへの申込み理由の中に、以前は「生きがいづくり」や「社会参加」と書かれる方が多かったが、今は「収入が欲しい」という方も増えています。一方、仕事が無いとの話がありますが、一概に仕事が無いという訳ではなく、トイレ掃除であるとかそういった事は、自分には向かないという思いで、されてない方も結構あるとの話を聞きます。その辺をどうとらえるかということで、職種は何であれ、そこで自分がきちんとした働く立場として、1回はやってみてもらうという方向で働きかけを出来ればと思っています。なかなか結びつかない場合が多いのも実状です。
【会長】
貴重な実態の話をありがとうございました。他にいかがでしょうか。
【委員】
資料1の30ページの養護老人ホームについて、2か所あったものが1か所になるかと思います。入所されていた方達について困りごとが無かったか、その辺りをご説明願いたいと思います。
【事務局】
市立の養護老人ホームが令和5年度末で廃止となっていますが、新しい施設が民間施設として作られましたので、利用者の方はそちらへ入所いただいています。
【委員】
ありがとうございます。以前は経済的な理由で入居出来ていたかと思いますが、今はどのようになっていますでしょうか。
【事務局】
以前と同じく経済的な理由、環境上の理由で入所いただくことができます。
【会長】
ありがとうございます。他にご質問でも結構ですが、いかがでしょうか。
【委員】
特別養護老人ホームでは医師がおられるので、看取りが出来ますが、集合住宅やサービス付き高齢者向け住宅の医師の手配はどうなっているかお伺いします。
【事務局】
提供されている各事業所様により状況が異なりますので、一概にお答えすることは難しいですが、協力医療機関等にて提携されている医師を手配いただくことになるかと思います。
【会長】
ご質問の意図として、事例等があったと言う事でしたでしょうか。
【委員】
実態として、看取りを行えるのかを伺えればと思いました。ありがとうございます。
【委員】
特別養護老人ホーム等では、以前から看取りに取り組んでいまして、現在はグループホームであるとか、重度の方を受け入れているところも、看取りを取り入れているというのが現状であると思います。老健等でも看取りを始めていて、少しずつではありますが、最後までというのが方針だと思います。
【会長】
ありがとうございます。他にはよろしいでしょうか。
それでは、ここで令和5年度上半期の点検評価に係る総括を行いたいと思います。
本分科会といたしましては、事務局からの説明及び資料から、概ね計画に沿った運営がなされていると評価できるのではないでしょうか。
また、本日、委員の方々から出た意見等を参考にして、事業運営に当たっていただくことを要望したいと思いますが、委員の皆様、いかがでしょうか。
(異議なしの声)
それでは、この件につきましては、以上といたします。
次に、議事3について、事務局からお願いいたします。
○事務局より資料説明
議事3
(資料2)令和5年度上半期 地域包括支援センター運営状況
【会長】
ありがとうございました。
ただいま上半期の地域包括支援センターの運営状況につきまして、説明を受けました。
委員の皆様方からご質問あるいはご意見等賜りたいと思います。
【委員】
高齢化率や後期高齢者高齢化率が上がっているかと思います。その影響で相談件数や、困難ケースが多くなっているのか、相談対応に時間が掛かる等があるのか、現在どのような状況か教えてください。
【事務局】
地域包括支援センターだけの問題ではなく、居宅介護支援事業所等のケアマネ不足や、後期高齢者高齢化率の上昇により、介護が必要になる年齢が高くなっていると言うこともあり、相談の件数や相談内容についても、かなり複雑になってきています。
国が省令で定めている基準だけではなく、これからさらに考えていく必要があると思っているところでございます。
【会長】
地域に合ったニーズを検討頂ければと思います。
他にはいかがでしょうか。よろしいでしょうか。
それでは、地域包括支援センターでは、適正な運営がなされていることについて、本分科会において、確認したということでよろしいでしょうか。
(結構ですの声)
【会長】
それでは、この件につきましては、以上といたします。
予定されていた議事は以上ですが、最後に事務局から、連絡事項等はございますか。
○事務局より閉会挨拶
【会長】
ありがとうございました。
私の方からも一言ご挨拶させていただきます。
委員の皆様におかれましては、次期高齢者福祉計画・介護保険事業計画の策定に当たりまして、それぞれのお立場から、貴重なご意見をいただき、ありがとうございました。
この場をお借りして、厚くお礼申し上げます。
それでは、これをもちまして、令和5年度 第5回 高槻市社会福祉審議会 高齢者福祉専門分科会を閉会します。