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高槻市みらい創生審議会
令和6年12月26日(木曜日) 午後3時から午後4時15分
高槻市役所 本館3階 第4委員会室
総合戦略部みらい創生室
公開
1人
【資料1】「『高槻市みらいのための経営革新』に向けた改革方針」に基づく取組と成果(案) (PDF:5.43MB)
【資料2】高槻市みらいのための改革方針(案) (PDF:1.85MB)
【会長】
令和6年度第4回高槻市みらい創生審議会を開催する。委員出席数は5名で、会議は成立している。
会議の公開に関する要綱及び傍聴要領に基づき原則公開だが、傍聴希望者はいるか。
【事務局】
傍聴希望者1名。
【会長】
傍聴を許可する。
<傍聴者入場>
【会長】
議題(1)「改革方針に基づく取組と成果について」、説明をお願いする。
【事務局】
<資料の確認及び説明>
【会長】
資料1「『高槻市みらいのための経営革新』に向けた改革方針」に基づく取組と成果(案)について、各委員からご質問等を受けたい。
【委員】
取組と成果は、前回出された意見がほぼ盛り込まれている。また、29ページ以降に掲載されている人口動向などの詳細なデータでは、現行の改革方針策定時と比べるとかなり実績が改善されてきたものの、資料2にあるように5年先以降の将来シミュレーションによれば財政見通しの厳しさが出てくるため、改革方針の更なる取組が重要になる。
【委員】
これまでの改革は概ね良い方向に進んでおり、29ページ以降の人口動向の推計などの資料が今後の取組の参考となる。住みよい街として全国的に上位に位置しており、高槻に魅力を感じる人が多いことが人口の社会増に繋がり、人口減少に歯止めをかけているのではないか。また、財政面から見ても、基金残高や市債残高が中核市の中で良好な順位に位置しており、健全な財政運営をされている結果だと思う。
【委員】
取組と成果は、努力してきた実績が視覚的にも分かるようにまとめられている。次のステップに踏み込むためにも、関係各所にただ配布するのではなく、市民などにどのように伝えていくかを整理されてはどうか。そうすることで、今後の施策に対しても市民からの理解と協力が得られるのではないか。
【委員】
34ページで、ビジネスパーソンが選ぶ住みよい街のランキングで上位になっているのは素晴らしいことであり、この結果を市民や他の自治体に住んでいる方にも周知・PRを行っていくことが今後ランキングを上げていくことにも繋がると思うので、市の幹部が様々な場で紹介したり、ホームページ等での出し方を工夫されてはどうか。
【委員】
取組と成果は、見やすい図など、市民へのアピールを意識して作られており評価している。今回は成果の上がっているところを出しているが、今後はなぜその指標を取り上げているのかも含め、より中立的な立場での政策評価の視点を持ち、市のシンクタンク機能を強化していくことが一つの方向性ではないか。
【委員】
取組と成果は、我々には分かりやすいが、市民から見ると何を意味しているか分からない部分もあると思うので、市民向けの要約したものや、分かりやすい言葉で説明することも大事だと思う。
【会長】
議題(2)「改革方針の改定について」、説明をお願いする。
【事務局】
<資料の説明>
【会長】
資料2 高槻市みらいのための改革方針(案)について、各委員からご質問等を受けたい。
【委員】
市の南部では、市街化調整区域の中を産業道路である十三高槻線が整備されており、民間を主体とした開発により産業が誘致されるよう、土地利用の見直しを進めることが必要と考えている。5ページに「新たな土地利用については、交通インフラの整備などの機会を捉え、可能性の検討を行います」と記載されているが、表現が弱いため、積極的に推進すべきとの表現にしてはどうか。
【委員】
14ページの資料のとおり、小中学校適齢児数が減少していくことを踏まえ、5ページに記載されている学校の適切な配置を検討することが必要であり、多くの市民の理解を得る努力をしながら、具体策の検討を進めてもらいたい。
【委員】
10ページ以降の「財政見通し」について、試算では、経常収支比率は令和8年度以降には95%を超えて高い状況が続き、市債残高は増えていく。一方、基金残高は令和10年度から減少する。水道事業は、当年度損益や資本的収支などが赤字になっていく。自動車運送事業は、営業損益が赤字である一方、経常損益は黒字になっており何らかの収入があると思われるが、いずれにしても令和11年度には赤字になっている。また、公共建築物の建築経過年数をみても、築30年以上のものが増えていき、建て替えの必要性が出てくることからも、かなり厳しい財政状況が見込まれる。
【事務局】
自動車運送事業の財政収支については、営業外収益として不採算路線の補助金が含まれている。
【委員】
財政状況の改善のためには税収を増やすこともあり、最近の全国的トレンドの一つとしてAIのデータセンターを建設、拡充する動きがある。高槻市も交通アクセスの良さや未利用地活用のPRをしてはどうか。また、土地利用区分の見直しによる企業誘致により、働く人も増えることで、固定資産税や事業所税のほか住民税の増加にもつながるため、何らかの核となる取組を行い、着実に税収を上げていくことが必要だと思う。
【委員】
ふるさと寄附金について、他の自治体を参考にしながら、高槻市が注目されている古墳にちなんだグッズや将棋スイーツなど、返礼品の開発に取り組んでもらいたい。
【事務局】
高槻市で将棋のタイトル戦の対局が行われた際には、いつも市内の店舗のスイーツなどを紹介している。今後も機会を捉えてしっかりとPRしていきたい。
【委員】
DX推進により、事務の効率が上がってくると思う。人件費抑制などにも効果があるため、DX人材の登用や育成に取り組んでもらいたい。
【委員】
名称が変わって新しい改革方針になったということではなく、改定した改革方針につなげて実行に移していくことが大事である。現行の改革方針に基づき、これまで絶え間ない努力を続けて成果を上げてきたことを踏まえ、その延長線上にもう一歩進んで「大阪の高槻」から「日本の高槻」へと継続して取り組んでいくことを市職員、市民、議会にもきちっと示していくことが必要になる。そのため、改定後の改革方針の理解がしやすいよう、文章ばかりでなく、取組と成果の1ページにある取組経過の図を改革方針にも入れるなどの工夫をしてはどうか。
【会長】
私自身が関わっている高槻駅南の再開発については、民間の立場で取り組んでおり、市民の皆さんにも誇りを持ってもらえるような、「大阪の高槻」から「日本の高槻」にふさわしい重要なプロジェクトになっていくと思う。
【委員】
高槻市の財政状況を中核市62市の令和4年度の決算で比較すると、高槻市は地方税の市民一人当たりの額の多さでは44番目であり、地方交付税や各種交付金等も加えた主な一般財源の合計では53番目となり、中核市の中で一般財源は厳しい状況に位置している。こうした中で、扶助費の多さは32番目と中核市の平均並みである。こうした支出ができているのは、以前から、あまり借金をせず公債費を抑制し、自主財源を増やし、内部経費を少なくして効率的な行財政運営を続けてきた結果である。今後もこうした改革を進めていってもらいたい。
【会長】
私が住んでいる市では、基金がゼロになる見込みとされており、財政的には厳しい状況となっている。高槻市のみらい創生の取組は、なかなか他にはない成果を上げており素晴らしいと思っている。
【会長】
議論も十分になされたため、本日の議題は終わらせてもらう。
【会長】
議題(3)「その他」について、事務局から何か説明はあるか。
【事務局】
本日の意見を踏まえて所要の調整を行い、議題1の「取組と成果」、議題2の「改革方針」ともに、今年度中に策定する予定である。策定以降は、新たな改革方針に基づき、引き続き、本市のみらい創生に向けた取組を進めていく。
【会長】
副市長からご挨拶いただく。
<副市長挨拶>
【会長】
本日の審議会を閉会する。
以上