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市立幼稚園では教育活動に5歳児全親子の栽培活動を取り入れ、植物にふれることを通して情緒の安定を図り、生長を観察して、いのちの不思議さに驚いたり、いのちを大切にする心・科学する心を育んでいます。親と子が一緒に活動することで、感動を共有し、心のつながりを深め、楽しさを共感しながら食についての関心も高まっています。
毎年、冬野菜の栽培として、5歳児親子が種からブロッコリーを育てている園もあります。
ブロッコリーは食べることができるまで、どのくらいの日数がかかるか、ご存じですか?
8月の末に小さな種をまいて、植え替えや毎日の水やりに虫取りなどの世話をしながら、なんと!半年近くもかかって、ようやくスーパーで見かけるようなブロッコリーの大きさに生長するのです。時には、苗の段階で虫に食べられ、育たなかったり、天候に合わせて水やりをするものの、順調に生長しなかったり…。
スーパーで簡単に手に入るブロッコリーですが、自分で手塩にかけて育てたブロッコリーは別格のようです。
今まで、野菜が苦手だった子どもも、お弁当にいれてもらって「おいしい!」と、嬉しそうに食べたり、「わたしの作ったブロッコリーを家族で食べたよ!おうちの人がおいしいって言ってくれたよ!」と、自信満々に話をしてくれたりします。 ちょっぴり、手間もかかるけれど、時には辛抱も必要だけど・・・このようにして野菜は大きくなるんだと、子ども達は経験を通して学んでいます。
記事作成:保育幼稚園総務課(072-648-3273)