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会議の名称 | 令和2年度第2回高槻市水道事業審議会 |
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会議の開催日時 | 令和2年7月9日(水曜日) 午後3時00分から午後4時30分 |
会議の開催場所 | 水道部北側庁舎2階会議室 |
事務局 | 水道部総務企画課 |
傍聴者数 | 0人 |
出席委員 | 10人 |
会議の議題 | 水道事業の経営や計画について |
配付資料 |
資料(1)高槻市水道事業の今後の事業経営について(答申) 資料(2)水道事業基本計画について(審議会案) 資料(3)水道事業基本計画資料編(案) 資料(4)実施計画様式 |
【内容要確認】
審議等の内容
<事務局>
【開催挨拶】
<会長>
【審議会の成立と傍聴者の確認】
<事務局>
本日、傍聴希望者はおりません。
<会長>
では、傍聴者はいないようですので、会議を進めます。
本日の審議会は、前回お示しした水道事業基本計画の審議会案について、委員の皆さまに様々なご意見をいただいたことを踏まえ、修正した審議会案を作成しておりますので、その内容を中心に審議していきます。
<会長>
それでは審議事項に入ります。
「(1)基本計画行政素案について」の項目から、審議に入ります。
まず、事務局から基本計画の審議会案について、前回の審議会案から変更した内容を中心に説明をお願いします。
<事務局>
【資料2の説明】
<会長>
ありがとうございました。基本計画本文案の内容について、前回の審議会からの変更点を中心に説明していただきました。前回の審議会では、基本計画をより良いものにするために委員の皆さまから様々なご意見をいただきましたが、それらの意見が反映できているかどうか、ご確認をお願いします。
資料3にあります指摘事項の反映状況なども含めてご確認をお願いします。
それでは、続きまして資料3と資料4の説明をお願いします。
<事務局>
【資料3と資料4の説明】
<会長>
ありがとうございました。基本計画の資料編については、高槻市水道事業の沿革、本年度までの現行の基本計画の主な取組と評価、平成30年度に実施したアンケート結果が示されています。目次にある審議会の経過、パブリックコメントの結果、用語集については、今後基本計画の審議会案を基にした行政素案の作成に合わせて加筆していく予定であるということについて説明がありました。
また、実施計画の様式案については、本基本計画の進行管理を行うために、基本計画で示された施策について、個票を作って管理していく予定であるという説明もありました。
それでは、これから審議に入りたいと思います。
何かご意見やご質問はございますか。これまでの審議会と同様に、質問については一度私の方で承って、ご発言を整理したのち、事務局に回答を求めることとします。
なお、事務局側は、簡潔で、分かりやすい回答をお願いします。
<委員>
92ページについて、折れ線グラフが示す内容が、本文を見れば理解できますが、グラフを見ただけでは分かりづらいように思いますので、折れ線の意味をグラフ中に示していただければと思います。
また、19ページに自然災害の被害状況一覧として大阪府北部地震や台風21号の際の断水戸数や断水日数等の被害状況が記載されていますが、全体数値だけでなく高槻市の被害状況についても同様に記載していただきたいと思います。
<会長>
ありがとうございます。事務局いかがでしょうか。
<事務局>
ご指摘いただいた2点について、ご意見を踏まえ修正を行いたいと思います。
<委員>
44ページのグラフ中の軸目盛等が見づらいので、分かりやすくしていただいた方がいいと思います。
<事務局>
ご指摘いただいた点につきまして、グラフが見やすくなるように修正を行いたいと思います。
<会長>
それでは事務局の方で修正をお願いしたいと思います。他にご意見はございますか。
<委員>
全体的に前回に比べ見やすくなっていると思います。申し上げたい点は2点あります。まず1点目、69ページのSDGsのところで、前回「もっと分かりやすく」と申し上げた意見を今回取り入れていただいています。SDGsの6番は当然として、事務局は6番以外に何番を持って来られるか、ということに非常に興味がありました。拝見しますと、4番のみでしたが、私としましては、3番と12番は加えていただきたかった、という思いがありますので、なぜ4番,6番だけで収められたのかを伺いたい、とういのが1点目です。
2点目は、高槻市の他の計画、具体的には「健康たかつき21」の中では、国や府、高槻市のそれぞれの動きを横棒で時間の経過が分かるように表現されています。今回の計画ではそれに相当する計画の位置付けと期間というのが、2ページに示されていますが、それぞれの動きの関係を前後5年程度の時間軸も踏まえて示していただく方が、期間に応じた組織ごとの関わりがより分かりやすくなるかと思います。
最後に、高槻市で策定されている計画は複数あり、それぞれの計画の見せ方、字体や字の大きさ等がバラバラな印象があるのですが、その辺り市としての統一ルールなどは無くて、計画策定の主体、それぞれに任されているのでしょうか。
<会長>
ありがとうございました。
事務局いかがでしょうか。
<事務局>
まず、国や府との計画の関係性の部分につきましては、他市の水道事業計画で国や府との関係を時系列で表現しているものもございますので、それらを参考にしながら、本計画に取り入れることができるか検討したいと思います。
次に、フォント等につきましては、市の中でも部局毎に作成しているものになりますので、統一できていない部分もあります。本計画につきましては、印刷の段階でもヘッダーの部分を工夫するなど、少しでも見やすい計画となるよう、改善を進めていきたいと考えております。
最後にSDGsにつきましては、前回いただいたご意見を踏まえ、各取組とSDGsの関係を計画の中で示すことができないか、事務局内で検討を進めましたが、各取組がSDGsのさまざまな項目に関連するのではなく、ほとんどの取組が6番に結び付く、ということになりました。そのために6番を記載しているということと、次に4番は、水道事業については、今後様々な形で広報を充実させる必要があり、重要になってくるだろうということで記載させていただいております。
<委員>
SDGsについてですが、私は行政の仕事は全てSDGsの17項目に当てはまると考えています。健康や海を守る、貧困など、全て行政が関わることだと思いますので、SDGsを出すのであれば、2項目に絞るのではなく、SDGsの目標達成を目指す等のように、表現を変えた方が良いのではないかと思います。
<会長>
ありがとうございます。広義に捉えればSDGs全てに関わるともいえますし、それらの中でも関わりの深いもの、重要なものに絞るというやり方もあり、事務局は後者を選ばれていることになりますが、この点についてもう少しご意見いただけたらと思います。
<委員>
私のイメージは、目次の、これからの計画のところにSDGsのターゲットを記載する。もしくは、それぞれの章の最初か最後にSDGsのターゲットを記載する、ということでしたが、委員はどのようにお考えですか。
<委員>
私は、今の書き方のままで、項目を2つに絞るのではなく、SDGs全体に言及する内容にすれば良いのではないかと考えています。
<委員>
高槻市の総合計画はどのようにされているのでしょうか。私が他自治体の審議委員をしていた時は、各章もしくは各項目の後ろに個別に記載されていました。
先程委員がおっしゃられたように、各章毎なのか、目次なのか、といったことはともかく、重要で関連の深いものだけでも記載する等、工夫されてはどうかと思います。
<委員>
SDGsについては、水道部として全体的に考慮しています、ということを示すことができれば、それで良いのではないかと思います。
<委員>
私も委員の意見に賛成です。
<会長>
ありがとうございます。現状は全体に言及している部分が少ないので、2つに絞るのではなく、全体を捉えた文章を多くするという方向性で良いのではないでしょうか。あまり細かく記述しようとしても全体のバランスもありますので、各委員が言われたことを踏まえ、修正していただけたらと思います。
<委員>
全体的に、非常によく作られた計画だと思います。私は仕事柄行政計画をよく見ていますが、私のような専門家が見るには分かりやすく整理されていると思います。個人的には修正点等はほとんど無く、それよりも公表・更新が重要だと考えていますが、その点についても最後にきちんと記載されていますので、これらをきちんと実行していただくことが必要だと思います。
私は、学生に様々な行政計画を調べさせることが多いですが、計画が公表されていないケースや、更新されていないケースが多々あります。そのような状態では、行政の姿勢が問われることになりますので、その点をきちんとしていただき、市民の方に知っていただく、ということが重要だと考えています。
また、私は、災害時の広域連携の受援計画について、ぜひ高槻市で作っていただきたいと思っておりましたので、今回の計画の中に盛り込まれているということは個人的には非常に素晴らしいことだと感じています。水道の広域応援は昔から災害時に言われていたことですが、まだ受援計画などの体制整備は進んでおらず、水道の受援計画を策定されている市町村はほとんど無いと思いますので、もし高槻市が作られたら先行事例になると思います。大きな宣伝にも繋がると思いますので、ぜひ今後力を入れて進めていただきたいと思います。
<会長>
ありがとうございます。
<委員>
前回に比べ読みやすく、分かりやすくなっていて、全体的に非常に完成度が高いという印象を受けました。
SDGsについては、書いているだけで何もしない、ということは非常に良くないと思いますので、市の総合計画を踏まえて、水道事業としてSDGs17のゴール、169のターゲットのどの部分に関連しているのかということを市長部局と連携し、検討していただければ良いのではないかと思います。
また、69ページのSDGsのロゴが古いので最新のものに変更していただきたいと思います。
次に、事務局からの先ほどのご説明の中で、感染症に関する記述をしたとありましたが、1点伺いたいのが、水道部として感染症のリスクは具体的にどのようなものを想定されているのか、教えていただきたい。
最後に、76ページ以降にKPIを示していただいて、非常に見やすくなっているとは思うのですが、各指標の説明を前段階でされていると思いますので、各指標については、PI番号だけでなく資料中の該当ページを記載した方が、市民が見られた場合に、より分かりやすいかと思います。
<会長>
ありがとうございます。感染症対策のところでは水道料金の基本料金軽減の動きもありますし、その中でも水道事業会計だけでなく一般会計との関係等も様々な形がありますが、そのようなソフト面も含めて、事務局いかがでしょうか。
<事務局>
まず、水道部で感染症のリスクとして想定しているのは新型コロナウイルスです。
<委員>
水道事業との関係でいうと、どのようなことを想定されているのでしょうか。
<事務局>
水道事業特有の、新型コロナに関連したリスクがあるとは認識しておりません。ただ、一般的な、我々職員が感染した場合に水道事業運営に支障をきたす恐れがあるという点が最大のリスクであると捉えております。そこで、今回のケースでは、4月から5月は職員を半分の体制にし、隔日勤務とすることでそのようなリスクを軽減する対策を実施する等しました。また、今後は災害時などで応急給水を実施する際に感染拡大するようなケースも想定されますので、我々としては、そういった点についても感染症のリスクになると認識しております。
<委員>
いま説明のあったリスクの観点からも、災害時の応急給水の体制整備を早急に進める必要があると思います。
<委員>
最近は、新型コロナの空気感染が話題となっています。ここでは、水が伝播物となって感染するリスクがあることを想定されているとも読めるのですが、そうではなくて、職員の業務管理の都合上、水道水を供給できなくなることをリスクと想定されているということが分かりました。
<委員>
KPIのところで、様々な指標が並んでおり、それぞれに現在値と目標値が書かれていると思います。今回、水道部では、力を入れて良い計画を立てられ、その実現に向けて取り組まれると思いますが、そうであれば目標値は現在値よりも上に設定する方が自然な流れであると思います。いくつかの目標値では、現在値を下回る指標が見受けられますが、そのように下回る設定をするのであれば、その理由や根拠を明らかにする必要があると思います。
もう1点、26ページの鉛製給水管対策について過去から現在の取組が記載されていますが、後半の今後の取組のところでは記載がありませんので、鉛管についても触れていただけたらと感じました。
<会長>
ありがとうございます。まず目標値の設定について、事務局いかがでしょうか。
<事務局>
目標値が現在値を下回っているものがある、とのご指摘についてですが、指標によっては今後維持することすら困難なものも含まれておりますので、このように設定させていただいております。
<会長>
78ページのKPIの自己水系総給水量の現在値は1,209立方メートル/年ではなく、1,209万立方メートル/年でしょうか。
<事務局>
ご指摘のとおり、1,209万
/年ですので、修正します。
<委員>
同じページの鋳鉄管路の更新率について、現在値と目標値の表記が異なっているのは何か理由があるのでしょうか。現在値は1.0%、目標値は1%と記載されていますが。
<事務局>
現在値につきましては、コンマ以下の数値まで算出可能であるため1.0%と表記しております。一方で目標値につきましては、コンマ以下の数値算出ができないために、1%と表記しております。
<会長>
もう1点の、鉛管の質問についてはいかがでしょうか。
<事務局>
鉛管については、高槻市の場合は対策が概ね完了しております。残りはわずかで、残っている部分についても、現在給水を行っていないところで、施設(管)だけが残っているという所が大半という状態です。従いまして、計画的に鉛管対策を実施する段階ではないことから、あえて本計画には記載しておりません。
<会長>
鉛管は急激に減少していますね。
<事務局>
これまで高槻市は鉛管の問題が出る前から、漏水対策として鉛管を無くすという対策を長年にわたって行ってきました。この取組により、大阪府下の中でも鉛管の解消率が高く、給水管の中で鉛管の占める割合は1%を切っている状況です。現在は、給水需要が出てきた段階で随時解消をしています。
<会長>
ありがとうございます。
<委員>
前回に比べ、91ページから92ページのところでは、内容はそのままでありながら、事業継続が可能となる前向きな表現に修正され、グラフ等の視覚的な部分に関しても、とても分かりやすくなったと思います。また、全体的には、専門的な記述が多い点と、資料中の文章量のバランスは取れていると思いますが、ただ、文字が詰まっているように見える箇所もありますので、小見出しの下にスペースを設ける等、工夫をすることでもう少し見やすくなるのではないか、と感じています。
<会長>
ありがとうございます。他にいかがでしょうか。
<委員>
74ページの図表についてですが、支出・収入の両方とも金額としては減少しているにも関わらず、今後は支出は増加し、収入は減少するというこの表現には抵抗があるのですが、いかがでしょうか。グラフと説明が一致しないように思います。
<事務局>
図表中の青字の収入については、引き続き減少していく見込みであること、また赤字の支出については、実績値は減少傾向にあるものの、本計画中の第5章でお示ししておりますとおり、今後様々な投資を行っていく中で、支出が増大するため今後は増加していくと見込んでいることからこのような表現をしております。
<副会長>
図表中で示されているのは、これまでの実績だと思います。今後の計画の中では、収入は減少する一方で、支出は維持管理や更新事業が必要で増加していくということを表現していると思います。
<委員>
説明されていることは分かりますが、このグラフの表現としては適していないのではないかと思います。
<会長>
それでは副会長から総括をお願いします。
<副会長>
前回に比べ、ブラッシュアップされた計画になっていると思います。私は、経営の部分、今後支出と収入のバランスが崩れる中で財政的な投資事業の考え方等が非常に重要になると考えておりました。その点について、今回91ページの中で記述されているように、水道料金体系の見直しを3から5年の周期で審議会への諮問などを行い検討していく、とありますが、このように収入面に関する取組も記載されています。これから基本計画を踏まえ、実施計画を策定し、取組を進めていかれる中で、さらに精度の高いシミュレーションが必要になっていくので、次の段階ではこのことが大変重要になると思います。
計画全体の中身につきましては、本日の審議の中で各委員から出された意見を参考に、修正していただければと思います。
加えて、ある程度中身が固まりましたら、この基本計画を読むというのは非常にハードルが高いですから、コンパクトな概要版をお作りいただいて、市民の皆さまにもよく分かるように工夫していただければありがたいと思います。
<会長>
ありがとうございました。先程の委員の意見にありました、KPIの指標で目標値が現在値を下回るものについては、補足説明を入れていただくことを事務局にお願いしたいと思います。
最後に副会長からもありましたが、前回の審議会から事務局で改善を進めていただいたのは非常によく分かりました。最後の仕上げとして、本日の内容を反映されるよう、ご尽力いただければとお思います。
それでは、審議事項(1)の審議はこれで終了したいと思います。基本計画行政素案については、今回が最後の審議会となりますので、本日委員の皆さまからいただいた意見の計画への反映につきましては、私と副会長にご一任いただくということで、異議はございませんでしょうか。
<各委員>
異議なし
<会長>
ありがとうございます。本日いただいたご意見を反映した基本計画の審議会案につきましては、前回の審議会でも審議しました答申書の添付資料にして、市長へ答申させていただく予定です。
それでは次の審議事項に移ります。事務局からよろしくお願いします。
<事務局>
その他の審議事項といたしまして、事務局から今後の基本計画策定に係るスケジュールについてご説明させていただきます。本日まで皆さまにご審議いただいた基本計画の審議会案につきましては、先程会長が述べられましたように、答申書の別添として、8月6日に会長と副会長から市長に答申をしていただきます。
その後の10月から11月にかけて、審議会案を基に作成した行政素案について、パブリックコメントを実施させていただき、市民からいただいたご意見を反映する予定です。
その際、パブリックコメントによるご意見で大きな修正が必要となった場合には、年内にパブリックコメントの結果を報告する審議会を開催する可能性がございますが、そうでない場合は審議会を開催しない予定です。その後、12月議会で委員会協議会に報告して、基本計画を完成させる予定となっております。
<会長>
今後のスケジュールについての説明がありました。残り時間もわずかとなりましたが、他に事務局から連絡・報告事項等はありますか。
<事務局>
昨年6月に諮問させていただいた、今後の水道事業の事業経営についてのあり方につきましては、8月6日の市長への答申をもって審議は一区切りとなります。この間、審議会にご参加いただき、活発な議論を行っていただいた委員の皆さまに、水道事業管理者から一言ご挨拶申し上げます。
<水道事業管理者>
【挨拶】
<会長>
ありがとうございました。最後に、今回の議事録の作成ですが、私に一任していただくことで異議はございませんでしょうか。
<委員>
異議なし
<会長>
では、作成した議事録については、事務局より送付していただきます。
それでは、本日の審議事項はすべて終了しましたので、これにて閉会といたします。