本文
令和6年度の水道事業は、『高槻市水道事業基本計画』に基づき、基幹管路や重要給水施設管路の耐震化、大冠浄水場の浄水処理工程の段階的更新を始め、水道施設の強靭化を着実に推進し、引き続き、安全で安心な水道水の安定供給の堅持に向けて取り組んでまいります。
また、経営状況は、水道施設の強靭化に係る事業費の増大や水需要減少による収入の減少などにより、今後、より一層厳しくなることが見込まれます。支出の抑制など効率的な事業運営に努めながら、健全経営の堅持に向けた検討や取組を進めてまいります。
令和5年度 当初予算業務予定量 |
令和6年度 当初予算業務予定量 |
前年度比 | |
---|---|---|---|
給水人口(人) | 345,779 | 344,702 | 99.7% |
給水戸数(戸) | 167,772 | 167,663 | 99.9% |
年間総給水量(立方メートル) | 36,100,000 | 35,500,000 | 98.3% |
【内訳】自己水(地下水)※1 | 12,000,000 | 12,000,000 | 100.0% |
自己水(表流水)※2 | 100,000 | 100,000 | 100.0% |
企業団受水 ※3 | 24,000,000 | 23,400,000 | 97.5% |
1日平均給水量(立方メートル) | 98,634 | 97,260 | 98.6% |
有収水量(立方メートル) | 34,300,000 | 33,725,000 | 98.3% |
有収率(パーセント) | 95.0 | 95.0 | ー |
※1 大冠浄水場において地下水から製造し給水した水量
※2 樫田・川久保の浄水場において河川の表流水から製造し給水した水量
※3 大阪広域水道企業団からの受水による給水量
人口減少、節水機器の普及等による水需要の減少傾向を踏まえ、年間総給水量は令和5年度当初予算より1.7%の減少を見込んでいます。
その内訳として、企業団水よりも安価な自己水(地下水)を最大限に活用することで、企業団水の受水量を減少させ、支出の抑制を図っています。
令和5年度当初予算 | 令和6年度当初予算 | 前年度比 | |
---|---|---|---|
収益的収入 | 65億9,308万円 | 64億7,310万円 | 98.2% |
収益的支出 | 61億9,317万円 | 59億4,154万円 | 95.9% |
収支 | 3億9,992万円 | 5億3,157万円 | 132.9% |
収益的収入は、有収水量の減少等に伴い1億1,998万円(1.8%)の減少、収益的支出は、浄水場等における電気料金(動力費)の落ち着きや、経費の全般的な見直しを図り、2億5,163万円(4.1%)の減少を見込んでいます。
収益的収支(単年度損益)は、5億3,157万円の黒字となり、令和5年度当初予算より1億3,165万円(32.9%)の増加を見込んでいますが、長期的には減少傾向にあり、今後も厳しい収支状況が見込まれます。
令和5年度当初予算 | 令和6年度当初予算 | 前年度比 | |
---|---|---|---|
資本的収入 | 5億9,033万円 | 6億8,151万円 | 115.4% |
資本的支出 | 45億5,838万円 | 26億39万円 | 57.0% |
資本的収入は、工事負担金の増加等により9,118万円(15.4%)の増加、資本的支出は、水道施設の整備費用の減少などにより19億5,799万円(43.0%)の減少を見込んでいます。
資本的収支は、19億1,888万円の財源不足となりますが、前年度までの黒字等による剰余資金等の内部留保資金で補填します。
第9次水道施設等整備事業(令和3年度から令和7年度)として、本市水道事業基本計画で掲げる3つの将来像である「【安全】安全・安心な水道水の供給」「【強靭】災害に強く、しなやかな水道の整備」「【持続】いつまでも信頼される水道」の実現に向け、計画的な施設整備・耐震化を行います。
埋設環境調査データ等を活用した更新基準に基づき、老朽管の更新に合わせた水道管の耐震化を行います。また、老朽化した施設の更新・改良も行います。