令和7年度水道事業会計予算

令和7年度の水道事業は、『高槻市水道事業基本計画』に基づき、基幹管路や重要給水施設管路の耐震化を始め、水道施設の強靭化を着実に推進し、引き続き、安全で安心な水道水の安定供給の堅持に向けて取り組んでまいります。

また、経営状況は、水需要減少による料金収入の減少などが続く見通しの中、南海トラフ地震などの大規模地震に備え、管路の耐震化など水道施設の強靭化を着実に推進するため、令和7年10月から水道料金の改定を実施します。支出の抑制など効率的な事業運営に努めながら、健全経営の堅持に向けた検討や取組を進めてまいります。

1．業務予定量

※1　大冠浄水場において地下水から製造し給水した水量
※2　樫田・川久保の浄水場において河川の表流水から製造し給水した水量
※3　大阪広域水道企業団からの受水による給水量

概況

人口減少、節水機器の普及等による水需要の減少傾向を踏まえ、年間総給水量は令和6年度当初予算より0.1％の減少を見込んでいます。

その内訳として、企業団水よりも安価な自己水（地下水）を最大限に活用することで、企業団水の受水量を減少させ、支出の抑制を図っています。

2．収益的収支（水道水をお届けするための費用と財源）

概況

収益的収入は、半年分の料金改定等に伴い3億7,735万円（5.8％）の増加、収益的支出は、漏水調査の拡大等に伴い4,657万円（0.8％）の増加を見込んでいます。

収益的収支（単年度損益）は、8億6,234万円の黒字となり、令和6年度当初予算より3億3,077万円（62.2％）の増加を見込んでいますが、長期的には減少傾向にあり、今後も厳しい収支状況が見込まれます。

収益的収支グラフ

3．資本的収支（水道施設を整備・改良するための費用と財源）

概況

資本的収入は、工事負担金の増加等により4,812万円（7.1％）の増加、資本的支出は、水道施設の整備費用の減少などにより2億2,041万円（8.5％）の減少を見込んでいます。

資本的収支は、16億5,035万円の財源不足となりますが、前年度までの黒字等による剰余資金等の内部留保資金で補填します。

整備事業

第9次水道施設等整備事業（令和3年度から令和7年度）として、本市水道事業基本計画で掲げる3つの将来像である「【安全】安全・安心な水道水の供給」「【強靭】災害に強く、しなやかな水道の整備」「【持続】いつまでも信頼される水道」の実現に向け、計画的な施設整備・耐震化を行います。

主な内容

• 大冠浄水場配水4号・5号ポンプ更新工事（令和6年度から令和7年度継続工事）
• 奈佐原受水池改修工事（令和6年度から令和7年度継続工事）
• 樫田浄水場除濁設備等築造工事（令和6年度から令和7年度継続工事）
• 基幹管路の耐震化工事（令和6年度から令和7年度継続工事）
• 重要給水施設管路の耐震化工事
• 電線共同溝整備に伴う配水管布設工事

改良事業

埋設環境調査データ等を活用した更新基準に基づき、老朽管の更新に合わせた水道管の耐震化を行います。また、老朽化した施設の更新・改良も行います。

主な内容

• 老朽管の更新に伴う管路の耐震化
• 老朽化した設備の更新

資本的収支グラフ