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地下水や河川の水から、安心して飲める安全な水道水をつくるのが、浄水場の役割なんだ。水源によってつくり方が違って、それぞれに合った方法で水道水をつくっているよ。
水源については、こちらを見てね → 高槻市の水源
大冠浄水場では、地下水から水道水をつくっているよ。
地下水をくみ上げる井戸だよ。まず、浄水場周辺の16本の取水井から、地下約30から180メートルの地下水をくみ上げているんだ。
地下水には「トリクロロエチレン」という、体に悪い物質が含まれることがあるんだ。この設備で、水に大量の空気を接触させて、この物質を取り除き、安全な水にしているよ。
エアレーション設備とは、トリクロロエチレンなどの揮発性有機塩素化合物で汚染された水と、100倍量の空気とを効率よく接触させることにより、揮発性有機塩素化合物を低減除去する処理設備です。
昭和56年、大冠浄水場の原水(地下水)からトリクロロエチレンが検出された時、厚生労働省の水道水質基準にはトリクロロエチレンの基準はまだ定められていませんでしたが、本市ではいち早く独自にその有害性を除去する研究・取組を進め、全国に先駆けて開発した処理システムです。
本処理設備は昭和58年に完成し、処理を開始しましたが、さらに平成2年にシス-1,2-ジクロロエチレン、1,2-ジクロロエタンを加えた3物質を低減除去対象として改良を加え、基準をはるかに下回る値までそれらを除去しています。
取水井でくみ上げた地下水を集めるところだよ。ここで塩素を入れるんだ。
着水井で入れた塩素と地下水を、均一な濃さになるように混ぜ合わせているよ。
塩素の力で、地下水に含まれる鉄・マンガンを酸化させ、取り除きやすくするんだ。
大きなタンクには石や砂が入っていて、水を通してろ過することで、酸化させた鉄・マンガンや小さなゴミや泥を取り除き、水をきれいにしているよ。
この「ろ過」が終われば、水道水のできあがり!
できあがった水道水をこの建物で貯めているよ。大冠浄水場にはこれが3個あって、全部で小学校のプール約40杯分の水道水を保管しておくことができるんだ。
このポンプから学校や各家庭に水道水を送り出しているよ。ここは人の体に例えると心臓の働きをしていて、とても大切な設備なんだ。
ポンプは使われる水の量にあわせて自動的に回転数を変化させて、送り出す圧力や量を調整しているんだよ。
樫田浄水場では、出灰川の水から水道水をつくっているんだ。水質が良いから、生物の浄化作用を利用して水道水をつくっているんだよ。
出灰川の表流水を取り入れ、水中ポンプで着水井へ汲み上げているよ。
取水量を調整して、水量を計測するんだ。
ここで、大きな砂やごみなどを沈めるよ。
沈砂池で取り除けなかった、比較的小さな砂やごみをゆっくりと時間をかけて沈めるんだ。
細かい砂の表層に出来た生物膜でろ過して、細かいごみや細菌などを取り除いているよ。
ここで塩素を注入するよ。
できあがった水道水を一時貯めておいて、ポンプで配水池へ水道水を送水しているよ。
川久保浄水場では、西水無瀬川の水から、樫田浄水場と同じような仕組みで水道水をつくっているよ。
でも、川久保浄水場では、最初に水を取り入れるのも、できあがった水道水を送るのも、電気を使わずに自然の力(高低差)だけで行っているんだ。
つくっている水の量は少ないけれど、とても環境に優しい浄水場なんだよ。
西水無瀬川の表流水を取り入れているよ。
取水量を調整して、水量を計測するんだ。
砂やごみをゆっくりと時間をかけて沈めるよ。
細かい砂の表層に出来た生物膜でろ過して、細かいごみや細菌などを取り除いているよ。
ここで塩素を注入するよ。
できあがった水道水を一時貯めてから、地形の高低差を生かして水を送っているんだ。
高槻市の水道水の約3分の2は、大阪広域水道企業団から受水(購入)していて、その水道水は、枚方市にある村野浄水場でつくられているんだ。ここでは、オゾンや粒状活性炭による高度浄水処理が行われているよ。
この処理のおかげで、以前は「カビ臭い」「大阪の水はおいしくない」と言われていたけれど、今では「おいしい」と好評なんだ。